36:名無しNIPPER[saga]
2016/05/08(日) 03:12:22.79 ID:9m6JgBtPO
 八幡(少し息が切れた頃、手水舎が見えてきた。今は誰もいなくてちょうどいいな。俺はポケットのハンカチを確認する) 
  
 京華「さーちゃん、これなあに?」 
  
 沙希「あ、えっと、これは手とかを洗うとこでね…………」 
  
 八幡(京華ちゃんの質問に川崎がしどろもどろに答える。そういやちゃんとした作法とか知らないやつもいるかもな。雪ノ下あたりは平気だろうが、小町や由比ヶ浜は怪しい。普通は初詣以外に神社なんて行かないし) 
  
 八幡(言葉は悪いが、ここは京華ちゃんをダシにさせてもらおう) 
  
 八幡「けーちゃん、ここは神様に挨拶する前に手を綺麗にするとこなんだ。お手本を見せるから一緒にやってみようか」 
  
 京華「うん!」 
  
 八幡(俺は柄杓に水を汲んで京華ちゃんに渡す) 
  
 八幡「まず右手に持って少し傾けて左手を洗う」パシャパシャ 
  
 京華「えっと…………」パシャパシャ 
  
 八幡「上手い上手い。次に持ち替えて右手を洗う」パシャパシャ 
  
 京華「こう?」パシャパシャ 
  
 八幡「そうそう。で、また持ち替えて左手に水を溜めて、それで口をゆすぐんだ」 
  
 八幡(口に含んだ水でゆすぎ、そっと吐き出す。京華ちゃんもそれを真似て口をゆすいだ) 
  
 八幡「最後に柄杓を立てて、流れる水で持つところを洗って、おしまい」 
  
 京華「んしょ…………はい!」 
  
 八幡「うん、よくできました。これで綺麗になったから神様にご挨拶できるようになったぞ。さ、ハンカチで手を拭くといい」 
  
 京華「はーい!」 
  
 八幡(ハンカチを用意していた川崎のもとに行き、俺は自分のと京華ちゃんから受け取った柄杓をもとに戻す。ハンカチを取り出して手を拭きながら小町達を促した) 
  
 八幡「待たせたな。さ、お前らも清めてこいよ」 
  
 小町「うん。えへへ、ありがとうお兄ちゃん」 
  
 八幡「何のことだ? さっさと行ってこい」 
  
 小町「はーい」 
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