50:名無しNIPPER[saga]
2016/05/09(月) 00:57:10.06 ID:ilwliq5yO
八幡(お土産屋や食事処の通りを歩き、奥津宮へ向かう)
大志「そういえばお兄さん。ちょっと聞きたいんすけど」
八幡「何だ?」
大志「弁天様って結婚してるんすよね。旦那さんはどんな神様なんすか?」
八幡「んー、簡単に説明すると大昔この辺を荒らし回っていた龍だ」
小町「龍?」
八幡「ああ。悪いことをいっぱいしていたんだが、ある日地震が起きて江ノ島ができ、空から天女がそこに降り立った。それに一目惚れした龍は天女に求婚するが、悪いやつとは結婚できないと断られる」
結衣「当然だよね」
八幡「そこで初めて龍は己のしてきたことを振り返り、深く反省してこれからは人々のために動くと誓う。それを信用して天女は龍と結婚した」
雪乃「ちゃんとその誓いは守られたのかしら?」
八幡「ああ。津波や台風を身を挺して跳ね返し、日照りの時には雨を降らせて人々に感謝された。しかしそのたびに龍は少しずつ力を失っていってしまう。そして……」
小町「そ、そして?」
八幡「自分の死期を悟った龍は山に姿を変え、江ノ島を見守りながらこの地の人々を守ることにしたんだ。それが江ノ島の対岸にある龍口山だ」
沙希「じゃあ、二人はずっと離ればなれなんだ…………」
八幡「いや、龍の御神体は今は龍口明神社というところにあるんだが、六十年に一度、ここから御神体を担ぎ出して江ノ島の嫁さんのとこに会いに行かせるという祭がある。悠久を生きる神様にとっては大したことない年月だろ」
大志「スケールでかいっすね、織姫彦星なんか目じゃないって感じっす…………」
八幡(そんな江ノ島談義をしているうちに鳥居が見えてきた。もう奥津宮だ)
八幡「ここは距離があったからもう一回手水舎がある。それと岩屋の方に行ったらもう御手洗いはないからそこで済ましといた方がいい」
八幡(俺の言葉に皆トイレに向かう。俺も大志と連れションをし、手水舎で手と口を清めた。女性陣もそれらを済ませて奥津宮にお参りする)
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