過去ログ - 佐藤心「風にあそばれて」
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1:名無しNIPPER[sage saga]
2016/05/08(日) 04:04:48.70 ID:XKVcAZVU0
アイドルマスターシンデレラガールズ、しゅがーはぁとこと佐藤心さんのお話です。

地の文あります、短いです。
色々あれですけど、大目に見て頂けると幸いです。

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2:名無しNIPPER[sage saga]
2016/05/08(日) 04:05:23.08 ID:XKVcAZVU0
 そろそろ日付が変わろうかという時間にはぁとは一人で歩いている。

仕事が思ったより押してしまったのでプロデューサーからは直帰で良いと言われたのだが、仕事終わりにプロデューサーに会えないのはどうにも違和感があるので事務所に寄る事にしたのだ。

 今から事務所に行けば終電が無くなってしまうのだが仕方ない。事務所の仮眠室にでも泊まれば良い事だ。
以下略



3:名無しNIPPER[sage saga]
2016/05/08(日) 04:05:55.34 ID:XKVcAZVU0
 元々アイドルに興味はあった。でも、一歩を踏み出す勇気がはぁとにはなかった。

 普通に学校卒業して、普通に就職して、普通に結婚して、普通に歳とって、普通に家族に看取られる。はぁとの人生はそんな平坦なはずだった。

 でも、20代も半ばに差し掛かった誕生日の日、このままで良いのだろうかという恐怖を感じた。
以下略



4:名無しNIPPER[sage saga]
2016/05/08(日) 04:06:22.99 ID:XKVcAZVU0
「アイドルになったはいいけど、色々大変だったなぁ☆」

 毎日毎日レッスンと営業ばかりで顔出しで歌って踊れるような仕事は何一つなかった。

 他人から見ればしょうもない仕事ばかりしていたはずだが、はぁとは毎日が楽しくて仕方なかった。だって、今までの平坦な毎日ではなくて、必死になれるような日々が過ぎていったのだから。
以下略



5:名無しNIPPER[sage saga]
2016/05/08(日) 04:06:48.81 ID:XKVcAZVU0
 日付が変わって30分ほど経った頃、ようやく事務所に辿り着いた。普段ならばこんな時間まで誰かが居ることは少ないのだが、総選挙の時期は違う。プロデューサーなりスタッフなりがほぼ常に誰かしら居るのだ。

 実際、事務所に来てみればちひろさんもまだ居て、プロデューサーが先ほど仮眠を取ると言ってソファに横になったと教えてもらった。

 ちひろさんはと言うと気を利かせてくれたのか、コンビニに行くと言いいながらノートパソコンを片手に財布を机の上に置いたまま出て行った。あの感じだと30分くらいは戻ってこないだろう。
以下略



6:名無しNIPPER[sage saga]
2016/05/08(日) 04:07:17.76 ID:XKVcAZVU0
 今はよだれたらしながらアホ面で寝ているけども、いや……普段も割とアホだけど、やる時はやるし、仕事中は思わず見とれてしまうほどにはカッコいい。

 どうにもならない日々を過ごしていたはぁとには、一歩を踏み出すだけで勇気を使い果たしてしまった。平坦な道ばかりじゃつまらないとは言え、独りぼっちでは這い上がるようにしか進めない道を歩くのは到底無理な話だった。

「プロデューサーと一緒だったからここまで来れたんだよね」
以下略



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