過去ログ - 橘志狼「765と346のやつらとジェットコースターに乗ってたら地上100mで止まった」
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338:名無しNIPPER[saga]
2016/08/21(日) 23:30:51.71 ID:BrpFQe7V0

忍「ほう? 諜報員とは…………しかし、八神殿。それは我に内なる自分を投影したのに過ぎないのではないだろうか」

マキノ「投影?」

忍「八神殿の振る舞いからこぼれ出る、洞察力、論理的思考力。それは諜報・間諜の活動に必要なもの。八神殿こそ諜報員たる自分を持っているのでは」

マキノ「私があなたに己を映していると? ……なるほど。確かに思考が先走っている感覚があるわね」

マキノ「……しかし諜報員か。自家撞着を抱えた問いだけれども、私諜報員らしいかしら?」


忍「――ふむ。八神殿は忠義に厚く、人道を違えない、きっと良き諜報員になるであろう」

マキノ「なによそれ。それは能力でなく精神性の話じゃなくて? しかし、そう……そのように評してくれるのは光栄なことね」

忍「知的好奇心の果てとして諜報に興味を持たれたか?」

マキノ「まあ、ね。知識欲のままに情報を自在に収集できる存在に憧れを抱いた時もある。プロフィールの趣味欄に諜報活動とあるのは、我ながら姿勢としてどうかと自問する時もあるけれど、本質だから如何ともしがたい」


マキノ「しかし。厳密に言うならば。私があなたに見出した諜報員らしさと、私の中の諜報員の像は違う」

忍「諜報員も多様であろうからな」

マキノ「そうね。私は現代ならば電子諜報(シギント)・画像諜報(イマジント)に重点を置くのが常道だと思っているわ。しかし、あなたは接触諜報……ヒューミント派に見えるの。隠を密にするタイプね」

忍「……」

マキノ「あら? 正解なの? フフッ、そうなのかしら」

忍「――八神殿」

マキノ「ん?」

忍「口数は収められよ。喋喋とすれば相手方の警戒心が強まろう」

マキノ「……あらご忠告。…………ありがたく受け取っておきます」



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