過去ログ - 【デレマス】スパイ・ガールズの決意【KOF】
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6: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2016/05/12(木) 04:19:43.88 ID:fA5cCnj60
やってきたウェイターに自分のアイスコーヒーを注文すると、まりんが何かを広げた。


「いやー、いい写真だよねー。アタシなんか大舞台出てるのに話題にも出なくてさー」

「…誉めてもらうのは結構だけど、ここで広げるものじゃないわ」


まりんの持つ公開録音の告知用ポスターに、マキノは少しだけ目つきを鋭くした。

ここが喫茶店だから迷惑になるとか、顔バレしては困るという理由で咎めたのではない。

それが無断で持ち去ってきたものだと推察できたからである。

マキノの知る範疇でも、まりんの手癖が悪いのは今に始まったことではないのだ。

同時に注文したコーヒーとココアが届く。片付ける必然性を持ち出すにはちょうど良い。

まりんはあっさりとポスターを閉じた。


「はいはい。マキノに言われちゃかなわないからなぁ。
 にしても、ずいぶんと顔が売れたよね。アタシじゃこうはいかないよ」

「私だって、ここまで上手くいってしまうとは思わなかった。フォローできる範囲とはいえ、正直誤算だわ」

「まーたそんなことを…いい加減自覚しなって。
 アタシと違ってそんなナイスバディなんだし、そりゃあオトコ共はコロッていくでしょ」

「持ち上げ過ぎよ。だいたい、高校では貴方の方が男性受けが良いでしょうに」

「アタシは単に話しかけやすいだけだって。ベタベタ寄ってきた挙句に『存在感が空気』とか言われてみなさいよ!」


まりんの自虐的な発言に、思わずマキノは軽く噴いていた。

それはマキノにかなり近しい人物であろうと驚く光景だろうが、その筆頭であるプロデューサーの姿はない。

収録の折り、「このあたりを見てから自力で帰る」と前もって連絡していたため、彼は既に事務所へ帰っていた。


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