過去ログ - 「路地裏で猫を撫でたら、不思議な場所へ着いた」
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14:名無しNIPPER[sage saga]
2016/05/23(月) 00:41:33.88 ID:umdaw1YK0

「元気そうでよかったのじゃよ。網焼き二つくれ」

「あいよう、あんがとなっし! 銀貨2枚な!」

「何、この朋友から金を取るというのか」

「がははは、朋友なら銀貨2枚ちゃちゃっと出さんかいや!」

「ほっほ、違いないのじゃ!」


タップリは耳の二つ付いた白猫型の小銭入れを懐から出し、銀貨をゴマに手渡した。


「ほらよっ、嬢ちゃん火傷すんなよ!」

「ありがとう!」

「ほっほ、美味そうなのじゃ」


カノンは湯気の出るせんべいを、息を吹きかけながらそっと一齧りした。


「あっ、あふっ、おっ、美味ひい!」

「ふほっ、ふ、じゃろうカノン!」

「がははは、何でお前が言うのだタップリ」


網焼きせんべいは砂糖の練り込まれた焼き菓子で、せんべいというよりは表面がサクサクとしたカステラの味に近い物だった。


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