過去ログ - 「路地裏で猫を撫でたら、不思議な場所へ着いた」
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15:名無しNIPPER[sage saga]
2016/05/24(火) 02:11:18.20 ID:oCnUxS2F0

「ほんじゃ、また来んさいよっ」

「ほほ、しばらくは来んよ、ゴマ」


ゴマと別れた二人(一人と一匹)は網焼きせんべいを齧り齧り、アーケードを散策した。

ゴマのように威勢よく声を張り上げる猫、路上でアクセサリーや小物を売る爺さん猫、行列の出来た食べ物屋。
幾度となく通り過ぎたそれらは、カノンにとってどれも目新しいものだった。


「タップリ、私こんな素敵な場所に来たの、初めて!」

「それはよかったのじゃよ、カノン」


『地球』にこの猫を招待したら、今の自分のように反応するのだろうか。
ふと思いついた疑問は、一見素敵なことのように思えた。

行き帰りの方法がわかったら、タップリにも新宿を見せてあげたい。

でも、猫が服を着て歩いていたら、きっと騒ぎになるだろう。
写真を撮られてネットに挙げられるだけでは済まないかもしれない。

そこまで考えたとき、カノンは、歩く猫々が全く自分を見ていないことに気付いた。
ハッとしてタップリの方を向く。


「ねえタップリ」

「ん?」

「みんな私の姿に驚かないけど、なんで?」

「? 何を驚くことがある」


タップリは不思議そうな顔で答えた。


「皆姿も声も性格も違う。耳のないものや体が長いものや声が高いものや不思議で恐ろしいものを、ワシはたくさん見てきた。姿かたちが違うことで、何を驚くことがあるのじゃ」


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