509:名無しNIPPER[saga]
2016/05/25(水) 23:42:48.66 ID:r5ps0dkUO
魔女「それは、どんな?」
魔導師「ふむ、そうだな……」
510:名無しNIPPER[saga]
2016/05/25(水) 23:44:08.85 ID:r5ps0dkUO
魔導師「ただ、狐や兎…まあ、どんな動物でもいいが……」
魔導師「それが枯れ枝を踏み、音を鳴らしただけに過ぎなかったのだ」
511:名無しNIPPER[saga]
2016/05/25(水) 23:46:32.24 ID:r5ps0dkUO
魔女「破壊者、悪魔の子」
魔導師「……それは?」
512:名無しNIPPER[saga]
2016/05/25(水) 23:48:11.72 ID:r5ps0dkUO
魔女「先生、あの時の勇者は……」
魔導師「分かっている。お前が見た勇者は、勇者を怖れる者が作り出した姿だ」
513:名無しNIPPER[saga]
2016/05/25(水) 23:49:39.25 ID:r5ps0dkUO
魔女「勇者を怖れる者達の想いに、ですか」
魔導師「そうだ。ウサギは、男にとって悪魔に違いなかった」
514:名無しNIPPER[saga]
2016/05/25(水) 23:51:10.45 ID:r5ps0dkUO
魔女「ッ、そんなの勝手過ぎる!」
魔女「都合の良い時だけ勇者だ救世主だなんて!!」
515:名無しNIPPER[saga]
2016/05/25(水) 23:52:44.76 ID:r5ps0dkUO
魔女「えっ…仮説、ですか?」
魔導師「ああ、勇者は魔神族を討つためではなく、救うために現れた存在ではないか、とな」
516:名無しNIPPER[saga]
2016/05/25(水) 23:54:19.05 ID:r5ps0dkUO
魔導師「私は剣内部にあった微細な核を抽出し調べた」
魔導師「確かに生きていたよ、安定した状態でな」
517:名無しNIPPER[saga]
2016/05/25(水) 23:56:06.64 ID:r5ps0dkUO
魔女「………そんな実験してたんですか」
魔導師「いや、まあ……取り敢えず、それは置いておこう」
518:名無しNIPPER[saga]
2016/05/25(水) 23:57:29.85 ID:r5ps0dkUO
魔導師「なんだ?」
魔女「勇者のお父さんと、お兄さんって、どうなったんですか?」
519:名無しNIPPER[saga]
2016/05/25(水) 23:58:30.26 ID:r5ps0dkUO
魔導師「だが四年前、東部に現れた魔神族に敗れ、この世を去った」
魔導師「失いたくないという怖れが芽生えたのは、その時であろうな」
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