過去ログ - 安部菜々「夜、屋上にて」
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1: ◆foQczOBlAI[sage]
2016/05/15(日) 23:55:19.63 ID:D0QS1u5a0
カツン、カツン。

屋上へと向かう階段を上ります。ああ、ダメだな。絶対私今だらしない顔してる。

さっきまで事務所で行われていた誕生日パーティーを思い出して一人にやけてました。

片づけを自分も手伝おうとしたら主役だからとちひろさんに断られてしまいました。

ただじっとして人の作業を見ているのも自分の性に合わず、落ち着かず屋上に逃げてきました。

ガチャ、重たい金属製のドアを開けて外に出てみると私を待ち構えていたのは一面のただ真っ暗な夜空でした。


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2: ◆foQczOBlAI[sage]
2016/05/16(月) 00:00:08.72 ID:S9lzCZWO0

「そうだよね」私は小さく呟きます。ここは都会ですし、周りも明るいですし星空なんて見えません。

そこにあるはずなのに、それでも見えない。「なんだかな」昔の私みたい。なんて思ってしまいました。

以下略



3: ◆foQczOBlAI[saga]
2016/05/16(月) 00:01:15.93 ID:S9lzCZWO0
ガチャ、あ、誰か来たみたいです。


「お、菜々か。ここにいたのか」

以下略



4: ◆foQczOBlAI[saga]
2016/05/16(月) 00:35:04.28 ID:S9lzCZWO0
正直なところ私自身はタバコは好きじゃないですけどタバコを吸うPさんを見るのは嫌いじゃありません。

Pさんは胸ポケットからタバコを取り出し、咥えて、火をつける。そのあとゆっくりと煙を吐き出す。

煙は夜の街へと溶けていきます。雰囲気と合わさってほんの少しだけ綺麗だなんて思ってしまいました。
以下略



5:名無しNIPPER
2016/05/17(火) 23:33:51.50 ID:i31X+DEr0
完成待ってるぜ


6: ◆foQczOBlAI[saga]
2016/05/19(木) 01:49:51.19 ID:co8t73pU0
照れくさそうに顔を背けてまた一回煙を吐き出します。

紫煙を燻らす。なんて詩的な表現はPさんには似合いませんね。ええ、似合いません。


以下略



7: ◆foQczOBlAI[saga]
2016/05/19(木) 01:50:27.73 ID:co8t73pU0
「いつも同じタバコを吸っているなと思いまして」

「これか?俺がタバコ始めたころはまだ学生だったからな。安かったこれについつい手を出したんだよ。まあ結局は高かったのだけど」

「どういうことですか?」
以下略



8: ◆foQczOBlAI[saga]
2016/05/19(木) 01:51:27.69 ID:co8t73pU0
ふと気になった質問を投げかけます。


「じゃあなんでそのタバコを吸い続けているんですか?」

以下略



9: ◆foQczOBlAI[saga]
2016/05/19(木) 01:52:52.30 ID:co8t73pU0
「なんでそんなことを?」

「この歳になるとな、諦めてきた夢が多くて多くて。菜々がうらやましいんだろうな。自分の夢に真っ直ぐ生きれて」

「そういうことですか。そうですね、Pさんが今でもそのタバコを吸い続けているのと同じ答えですね。他を知らないし、知ってもそこまで惹かれないんですよ」
以下略



10: ◆foQczOBlAI[saga]
2016/05/19(木) 01:53:43.74 ID:co8t73pU0
「戻るか」

「はい」


以下略



11: ◆foQczOBlAI[saga]
2016/05/19(木) 01:55:03.03 ID:co8t73pU0
以上で短いけど終わりです。

菜々さん、誕生日おめでとう。遅れてごめんなさい。

菜々さんはいずれシンデレラガールズに輝くと信じています。


12:名無しNIPPER[sage]
2016/05/19(木) 02:07:04.44 ID:qB0CeIQSO
何回目の17歳かな?


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