過去ログ - オフィーリア「心からお慕いしておりました」
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29: ◆d/8j7bKhKM[sage]
2016/05/18(水) 15:18:22.55 ID:pKt//rZNO
王妃「解りました。オフィーリア、ハムレットの乱心の元凶が、貴女の美しさにある事を心から願っております」

オフィーリア「はい、私もその願い通りであればと思っております」

王妃様は心配そうな表情のまま、謁見の間へと入って行かれました。そうして、陛下とお父様は物陰に隠れます。
私は昨日の様に本を読み始めました。何もせず立っていたら不自然ですからね。
暫く待っていると、曲がり角の向こうから足音が聞こえてきました。

ハムレット「生きるか死ぬか、それが問題だ。どちらが立派な生き方か、じっと耐え忍ぶのと、勇敢に戦って果てるのと」

ハムレット様がとても沈痛な表情で現れました。独りで何か考え事をしている様で、私にはまだ気付いていらっしゃいません。

ハムレット「死んで眠る、ただそれだけならばどれだけ幸せな事だろう!だが、眠れば夢を見る。そこが厄介だ。こんな悲惨な人生に人々が長く耐えるのもこの思いあってこそだ」

そこで、漸く私の存在に気付いたのか、ハムレット様は一瞬口を噤みます。


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