過去ログ - オフィーリア「心からお慕いしておりました」
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34: ◆d/8j7bKhKM[sage]
2016/05/18(水) 15:32:17.56 ID:pKt//rZNO
オフィーリア「あぁ、あれ程気高い御心が、無に帰してしまうとは!私は女の中でも特に不幸です。以前の姿を見知ったこの瞳で、今の有様を見なければならないのですから…」

堪え切れず、涙が流れてしまいます。どうしてでしょう。嘘だと解っているのに、涙は止められません。演技で悲しんでいたはずなのに、涙は本物です。
涙で滲む視界の端で、陛下とお父様が忍び出てこられるのが見えました。

王「恋だと?あの者の心はそんな物には向いていない!何か魂胆がある様に思えて仕方がない。どうだろう、あれを今すぐイギリスにやって異国の文化に触れさせるというのは?そうすれば少しは心のわだかまりも解けよう」

ポローニアス「確かに、妙案でございます。しかし、それがしには王子のご乱心の大元は、叶わぬ恋によるものであると思えてなりません」

お二人共、私には目もくれません。ハムレット様の事がお気にかかるようです。
私も本当に泣いているのかどうか解らないので、このまま放っておいて頂いても構わないのですが。

ポローニアス「おや、オフィーリア、どうした?」

漸く私が泣いている事に気が付いたようです。ですが、もう次の瞬間には王様との会話に戻っていました。

ポローニアス「陛下、もしも御異議がなければ、芝居の後、母君陛下と二人きりで話す場を設けるというのは如何でしょう?よろしければ、私が隠れて話を聞く役目もやりましょう」

王「ふむ…そうしよう。身分あるものの狂気は放っては置けんからな」

王様もお父様もご自分の事しか考えていない様に感じます。ハムレット様はこんな人間関係に嫌気がさしてしまわれたのかしら。


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