過去ログ - 心「シュガー」ありす「ロリ」比奈「ポップ」
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1:名無しNIPPER[saga]
2016/05/18(水) 20:58:15.09 ID:MxATSkkK0

それは、少し……いえ、きっと随分と昔の話になるのかもしれません。
私がいて、心さんがいて、比奈さんがいる――それに、プロデューサーも。

当たり前のように思えていたけれど、そんなこともなくて、毎日はあっという間に過ぎていきました……なんて、今はそんなふうに考えるようになりました。

楽しくて、うるさくて、ちょっと泣いて、怒って、愛想つかして、そんな日々でした。

そう、これは――私の、……いえ、私たちが共有した”思い出”を綴るためのお話。

『シュガーロリポップ』、なんて聞けば誰もが笑ってしまいそうなユニットが駆け抜けた、誰も知らない私たちの物語。



――そんな物語なのです。




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2:名無しNIPPER[saga]
2016/05/18(水) 21:03:37.24 ID:MxATSkkK0

ある晴れた日のこと。
私はその日、とある連絡を受けて346プロの扉をくぐることになっていました。


以下略



3:名無しNIPPER[saga]
2016/05/18(水) 21:04:28.17 ID:MxATSkkK0

「……ちゃん、はいらないです。橘ありすです」

「あー、えーっと……ありすちゃん?」

以下略



4:名無しNIPPER[saga]
2016/05/18(水) 21:05:51.90 ID:MxATSkkK0

「……」


口の利かない私を奥の椅子に案内すると、その男は相変わらずニコニコと書類を眺めながら、チラチラと私の方に目配せしていました。
以下略



5:名無しNIPPER[saga]
2016/05/18(水) 21:06:44.67 ID:MxATSkkK0

ムスっと口を結んだ私は、ギロリと男を睨みつけます。
――と言うか、


以下略



6:名無しNIPPER[saga]
2016/05/18(水) 21:07:36.82 ID:MxATSkkK0

ムスっと口を結んだ私は、ギロリと男を睨みつけます。
――と言うか、


以下略



7:名無しNIPPER[saga]
2016/05/18(水) 21:08:36.02 ID:MxATSkkK0

「……はい?」

「だから、俺、君の、プロ、デュー、サー、分かる? どぅーゆーあんだすたん?」

以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2016/05/18(水) 21:09:59.80 ID:MxATSkkK0

「って、ええ!?」


ガタタっと、私は椅子を退けるように立ち上がって驚きの声をあげました。
以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2016/05/18(水) 21:11:28.22 ID:MxATSkkK0
ここまで。
流れ決まってるんで地道に書いていきます。



10:名無しNIPPER[sage]
2016/05/18(水) 21:19:53.00 ID:3HLL4YdpO
濃いメンバーだな


11:名無しNIPPER[sage]
2016/05/19(木) 06:28:25.16 ID:PPJ699Dio
期待

アニメ時空ということは…


12:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 01:04:18.01 ID:gduZD5cu0

暫くの間、プロデューサーの方から一方的な質問を受けた私は、今後の活動方針の話をすることになりました。
そもそも質問内容もあまり大切に思えない、どうでもいい質問だった気がするんですけど……。

「それじゃあ、イチゴ大福の苺と、ショートケーキに乗ってる苺ならどっちが好きかな?」
以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 01:06:13.31 ID:gduZD5cu0

「何々、そんな顔して」

「……あんまり信じてないので」

以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 01:11:04.29 ID:gduZD5cu0

「んじゃ、まあ本題に入りますか」

「……」

以下略



15:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 01:13:46.74 ID:gduZD5cu0

「あの……本題は」

「あ、喋った! はい、ありすちゃんの負け!」

以下略



16:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 01:15:41.06 ID:gduZD5cu0

「えっと、ユニット……ですか?」

「そうそう、ユニット」

以下略



17:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 01:25:27.34 ID:gduZD5cu0

「346プロは大きなアイドル事務所だから、ソロで活動するにはある程度のバックグラウンドが必要になるわけだよ。あ、経験値とかって意味ね。アイドルたるもの、実績はその人の財産になるんだ」


突然、プロデューサーは真面目な顔つきで私の方を眺めました。
以下略



18:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 01:33:09.69 ID:gduZD5cu0

「オーディションで篩にかけたアイドルを、さらに篩にかけるなんて、あまりにも非人道的な行為だ! と俺は思うね。アイドルなんて、時の運みたいなものもあるわけだからさ、売れる時期だってあるし、売れない時期もあるんだよ。その子が最大限に輝く、そんな時期に合わせてプロデュースできるなんて都合のいい展開って普通あると思う?」

「えっと――」

以下略



19:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 01:37:49.11 ID:gduZD5cu0

「アイドルに夢焦がれて入ってきた女の子に対して、現実を突きつけることになるけどさ」

「まあ、アイドル事務所なんてそんなもんなんだよ。中身は結局は競争の世界でしかない。その中で勝ち残るために何が出来るかを模索するのが、まあ俺みたいなプロデューサーの役目ってわけ」

以下略



20:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 01:38:36.60 ID:gduZD5cu0

「うん――えーっと、なんだっけ。あ、そうそうユニットの話か」

「君は、ユニットとしてこれから活動することになる。俺がプロデュースするアイドルユニット、としてね」

以下略



21:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 01:43:27.90 ID:gduZD5cu0

私は今、きっと『アイドル』としての分岐点に立たされているのでしょう。
この人は、このプロデューサーは『私』という人間を試している。

――アイドルになるということを、本当に分かっているのかと。
以下略



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