過去ログ - 兎娘「私と子作りしてくれませんか?」
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名無しNIPPER
[saga]
2016/05/18(水) 22:42:26.98 ID:acniJgp+0
…………
男「ふぅ〜。今日も疲れた」
いつものように仕事からアパートに帰ってきた俺は風呂に入り、コンビニで買ってきた弁当を食べながらテレビを見ていた。
以下略
3
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/05/18(水) 22:43:29.91 ID:acniJgp+0
俺「ん?」
そこにソファーの上に置いてあった携帯から着信音が鳴り、そのバイブがソファーの表面を叩いた。
それは俺の変化ない日常に割り込む。
以下略
4
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/05/18(水) 22:45:23.84 ID:acniJgp+0
男「もしもし…母さん?」
母「もしもし男?今年も野菜収穫したから送っといたわよ。明日には届くと思うから…」
男「ああ分かったよ。ありがとう母さん」
以下略
5
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/05/18(水) 22:46:34.14 ID:acniJgp+0
母「で、あんた…いい加減いい人できたんでしょうね?」
男(はぁ、始まったよ…)
母は俺が大学を卒業して就職してから電話の度にほぼ毎回この話題を振ってくる。
以下略
6
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/05/18(水) 22:49:00.27 ID:acniJgp+0
男「はぁあ〜、勝手だなぁ」
仕事が忙しいのは嘘ではない。だがそんな毎日残業というほどではない。
男「しっかし、出会いがないよな〜出会いが…」
以下略
7
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/05/18(水) 22:49:43.24 ID:acniJgp+0
次の日の仕事の昼休み。俺が一人昼飯のパンをかじっているところに同僚が来た。
同僚「ちょっと男くん聞いてよぉ〜」
男「んあ?どうしたんだ?」
以下略
8
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/05/18(水) 22:50:58.15 ID:acniJgp+0
同僚「だってさ〜彼、仕事上がりの平日の夜に普通に『今日家に来ないか?』とかメール飛ばしてくるんだよ?マジありえなくない?」
ここだけ聞くと確かにその彼氏の方が悪いように聞こえるがどうせ最初に誘ったのはこいつからだろう。
こいつはいつもそうだ。自分から男に近づいて、飽きたり自分のいいようにならなかったりするとすぐ別れる。
以下略
9
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/05/18(水) 22:52:16.48 ID:acniJgp+0
同僚「あっ、男くん今なら自分にもチャンスがあるとか考えてるでしょ?」
男「はぁ?考えてねーよそんなこと」
同僚「素直じゃないな〜…いいよ。今私フリーだし、今度一緒に飲みにでも行こうよ」
以下略
10
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/05/18(水) 22:53:54.15 ID:acniJgp+0
帰り道、昨日の母との会話と今日の同僚との会話が頭の中でぐるぐるとリピートされていた。
下を向いて歩きながら一人、妙な苛立ちにじわじわとまとわりつかれる。
男(どいつもこいつも相手さえいりゃそれでいいってか?)
以下略
11
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/05/18(水) 22:55:26.91 ID:acniJgp+0
アパートの階段入り口付近に茶色い毛の動物がぴょこぴょこと跳ねる後ろ姿を見た。
男(なんだあれ…?猫…じゃないよな…尻尾も短いし)
そもそも猫は前進するのにいちいち跳ねることはない。
以下略
12
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/05/18(水) 22:56:34.11 ID:acniJgp+0
このまま此処にいられても迷惑なので扉を一瞬だけ開け玄関に素早く入り、扉を閉める作戦をとることにした。
下に視線を送ると、茶色い毛玉の中の黒い瞳が俺をジッと見つめていた。
男「悪いけど人様のペットに餌をやる事はできねーよ。お前は家に帰れ」
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