過去ログ - 新田美波「ミーナミン! キャハっ☆」
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4:名無しNIPPER
2016/05/21(土) 09:27:11.35 ID:6mSDtRAt0
先日の愛梨のメイド喫茶体験レポも、美波のメイド衣装グラビアも、どちらもその月の雑誌の売れ行きに大きく影響を与えるほどに評判が良かった。
その結果を受け、アイドル雑誌の編集部から今回はその二人での撮影の依頼が来た。
美波は前回、服のファスナーが噛んでしまった挙句プロデューサーに恥ずかしい姿を見られたり、終いにはなぜかドSメイドの恰好をさせられたりしたせいで、メイド関連の仕事に対し若干身構えていた。
しかし、今回は正統派メイド服だけの撮影と聞いて、胸を撫で下ろしていた。
それでも、露出の多い衣装はもう慣れたしまったらしいが、コスプレの類いはまた緊張の度合いが違うらしい。


5:名無しNIPPER
2016/05/21(土) 09:32:52.83 ID:6mSDtRAt0
美波が現在着ているのは、シンプルなヴィクトリアンメイド型で、濃紺のロングスカートのワンピースに白いエプロン、頭にメイドキャップ、スカートの下は黒のパンストにハーフブーツと肌の露出が少なく、西洋貴族に仕える家政婦を彷彿させる。
対して愛梨の衣装は、前回のメイド体験で着たような、まさしく『コスプレ』と言えるフレンチメイド型。
短いスカート、ガーターベルト付きニーソックス、エプロン、袖口、カチューシャなどに過剰なまでにヒラヒラとした白のフリルをあしらい、少し胸元を開けてあざといまでの可愛らしさを全面に押し出している。


6:名無しNIPPER
2016/05/21(土) 09:33:24.16 ID:6mSDtRAt0
※   ※   ※   ※   ※

二人合わせての撮影も、各個人での撮影も滞りなく終了し、着替えを残すだけとなった。
ちなみに美波の撮影は歴史ある洋館をイメージしたセットで行われ、紅茶を煎れる美波の姿はまるで当時の家政婦がそこにいるかのような錯覚を起こし、カメラマンから絶賛された。
二人は休憩用のパイプ椅子に腰掛けて一息つき、美波は今回はアクシデントなく終われたことに安堵していた。
以下略



7:名無しNIPPER
2016/05/21(土) 09:34:14.78 ID:6mSDtRAt0
美波と愛梨は事務所もプロデューサーも同じであるが、仕事で共演するのは初である。
普段の天然ぶりや脱ぎ癖を見ていると、事前に対策をとっておいた方が良いかもしれないと思っていた。
プロデューサーに相談をしたときは

「ああ見えて、愛梨はしっかり自分で考えてるから大丈夫だ」
以下略



8:名無しNIPPER
2016/05/21(土) 09:35:04.24 ID:6mSDtRAt0
プロデューサーは少し時間が取れたようで、二人に声をかける。

「美波、愛梨、お疲れ様!」

「お疲れ様です」
以下略



9:名無しNIPPER
2016/05/21(土) 09:36:36.29 ID:6mSDtRAt0
くしゃっ、と愛梨の前髪を優しく撫でる。
えへへっ、と童顔の愛梨がさらに幼く見える笑顔を見せる。
美波から見れば、愛梨はまるで恋する乙女の表情だ。
普段から愛梨とプロデューサーは物理的に距離が近い。
きっとパーソナルスペースが自分とは異なるのだろうと、ざわつく心を強引に納得させていた。
以下略



10:名無しNIPPER
2016/05/21(土) 09:38:19.60 ID:6mSDtRAt0
なおもプロデューサーは愛梨の肩をぽんぽんと叩き、スキンシップを取っていた。

「愛梨は今日も可愛いぞ」

「ほんとですか? ありがとうございますっ! プロデューサーさんは、メイド服は好きですか?」
以下略



11:名無しNIPPER
2016/05/21(土) 09:40:51.09 ID:6mSDtRAt0
『アイドル』として、どう見られているか、何を求められているか。
しっかりもので優等生。
それなのに、ふとした瞬間色っぽい。
商品としての需要と供給。
異性から『そういう』目で見られるのは仕方ないものだと、弟を見ていればわかる。
以下略



12:名無しNIPPER
2016/05/21(土) 09:43:39.34 ID:6mSDtRAt0
「でも、私自身が可愛いって、自分じゃよくわからなくて」

愛梨は人から見られることに無頓着で、それがかえって魅力にもなっている。

「だから、プロデューサーさんに、可愛いって言われると、本当にそうだと思えてきちゃうんですよねっ」
以下略



13:名無しNIPPER
2016/05/21(土) 09:46:24.69 ID:6mSDtRAt0
「美波ちゃんなら、大丈夫ですよ。ほら、美波ちゃんってファンタジーな服で撮ったプロモーションビデオとか、なりきってる感じがすごいじゃないですか」

「あ……そうだね」

たとえば幻想的な舞台、異世界の住人になれそうな衣装。
以下略



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