過去ログ - 新田美波「ミーナミン! キャハっ☆」
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名無しNIPPER
2016/05/21(土) 09:34:14.78 ID:6mSDtRAt0
美波と愛梨は事務所もプロデューサーも同じであるが、仕事で共演するのは初である。
普段の天然ぶりや脱ぎ癖を見ていると、事前に対策をとっておいた方が良いかもしれないと思っていた。
プロデューサーに相談をしたときは
「ああ見えて、愛梨はしっかり自分で考えてるから大丈夫だ」
以下略
8
:
名無しNIPPER
2016/05/21(土) 09:35:04.24 ID:6mSDtRAt0
プロデューサーは少し時間が取れたようで、二人に声をかける。
「美波、愛梨、お疲れ様!」
「お疲れ様です」
以下略
9
:
名無しNIPPER
2016/05/21(土) 09:36:36.29 ID:6mSDtRAt0
くしゃっ、と愛梨の前髪を優しく撫でる。
えへへっ、と童顔の愛梨がさらに幼く見える笑顔を見せる。
美波から見れば、愛梨はまるで恋する乙女の表情だ。
普段から愛梨とプロデューサーは物理的に距離が近い。
きっとパーソナルスペースが自分とは異なるのだろうと、ざわつく心を強引に納得させていた。
以下略
10
:
名無しNIPPER
2016/05/21(土) 09:38:19.60 ID:6mSDtRAt0
なおもプロデューサーは愛梨の肩をぽんぽんと叩き、スキンシップを取っていた。
「愛梨は今日も可愛いぞ」
「ほんとですか? ありがとうございますっ! プロデューサーさんは、メイド服は好きですか?」
以下略
11
:
名無しNIPPER
2016/05/21(土) 09:40:51.09 ID:6mSDtRAt0
『アイドル』として、どう見られているか、何を求められているか。
しっかりもので優等生。
それなのに、ふとした瞬間色っぽい。
商品としての需要と供給。
異性から『そういう』目で見られるのは仕方ないものだと、弟を見ていればわかる。
以下略
12
:
名無しNIPPER
2016/05/21(土) 09:43:39.34 ID:6mSDtRAt0
「でも、私自身が可愛いって、自分じゃよくわからなくて」
愛梨は人から見られることに無頓着で、それがかえって魅力にもなっている。
「だから、プロデューサーさんに、可愛いって言われると、本当にそうだと思えてきちゃうんですよねっ」
以下略
13
:
名無しNIPPER
2016/05/21(土) 09:46:24.69 ID:6mSDtRAt0
「美波ちゃんなら、大丈夫ですよ。ほら、美波ちゃんってファンタジーな服で撮ったプロモーションビデオとか、なりきってる感じがすごいじゃないですか」
「あ……そうだね」
たとえば幻想的な舞台、異世界の住人になれそうな衣装。
以下略
14
:
名無しNIPPER
2016/05/21(土) 09:48:09.15 ID:6mSDtRAt0
「ひとまずメイド服を着て、プロデューサーさんに見せに行きましょうっ!」
「えっ」
「メイドといえばご主人様が必要ですね。ご主人様役の人がいれば、美波ちゃんもその気になるかもしれませんっ」
以下略
15
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/05/21(土) 12:25:45.00 ID:Jnq7zUDFo
これは期待
16
:
名無しNIPPER
2016/05/21(土) 13:51:55.12 ID:6mSDtRAt0
※ ※ ※ ※ ※
どうしていつもこんなことに。
美波は心の中で頭を抱える。
もしかしたら自分は流されやすい人間なのか。
以下略
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