過去ログ - 「ねえプロデューサーのこと、好きだった?」
1- 20
1: ◆4D9KaTFs/I[saga]
2016/05/21(土) 22:12:06.77 ID:/gzFMeqhO
彼女は三度目の誕生日を過ぎたばかりだった。

SSWiki : ss.vip2ch.com



2: ◆4D9KaTFs/I[saga]
2016/05/21(土) 22:14:19.13 ID:/gzFMeqhO
土の匂いと草の匂い、それらが一緒くたになった匂いがしていた。

私はその匂いが嫌いだった。

そして夏の始まりを感じさせるこの気候が。
以下略



3: ◆4D9KaTFs/I[saga]
2016/05/21(土) 22:16:19.02 ID:/gzFMeqhO
「ママは?」

大人の注意をひくためのような、かわいらしい声で彼女は私にたずねる。

知るか。馬鹿め。
以下略



4: ◆4D9KaTFs/I[saga]
2016/05/21(土) 22:19:57.01 ID:/gzFMeqhO
「あつい、あつい」

同じ言葉を繰り返しながら、彼女はベンチの下に生えている草をむしる作業を続けている。

母親には似てないな…。
以下略



5: ◆4D9KaTFs/I[saga]
2016/05/21(土) 22:22:55.14 ID:/gzFMeqhO
「よろしくね」

念を押すように、今度は私の手を握りしめながらもう一度言った。

その、まるでメロドラマにでも出てきそうな芝居がかった女の仕草に私は辟易した。
以下略



6: ◆4D9KaTFs/I[saga]
2016/05/21(土) 22:25:15.76 ID:/gzFMeqhO
しばらくの間、沈黙があった。

気だるい大気の中に混じって、遠くから子どもたちの声が聞こえてくる。

「もう時間?」
以下略



23Res/6.5 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice