過去ログ - 僕「神様はいつだって不公平なんだ」
↓ 1- 覧 板 20
2:名無しNIPPER[sage saga]
2016/05/23(月) 23:43:33.02 ID:3R5vmMDZ0
結果、僕君は入園初日から、仲間はずれにされ孤立しました。
先生たちも内心気味悪がってあまり関わろうとはしません。
両親もそれは予想の内だったようで、僕君を半ば放置気味にしていました。
「今日もみんなと遊んでもらえなかったなあ」
いつもの様にひとりぼっちでお家に帰っていたところ一匹の野良犬を見つけました。
しかしその野良犬はひどく見窄らしく、耳が片方千切れており、片目に深い深い傷を負っておりました。
「うわあ!気持ち悪い犬だなあ!かわいくないや!」
「あっちいっちゃえ!」
僕君は犬を振り払います。
野良犬は僕君の顔を睨みつけるかと思うと、くぅーんと情けない声を響かせながら何処かへ去って行きました。
その時ふと、僕君はあることに気付きます。
「もしかして、僕の顔もあの犬みたいにおかしかったから馬鹿にされたのかな?」
僕君は急ぎ足で家に帰りますと、両親に向かって問いただしました。
「お父さん、お母さん、僕の顔は他の人と違うんですか?おかしいんですか?」
僕君の両親は、まだ幼い未熟な僕君にあまりにも無慈悲で残酷な現実を突き付けます。
「そうだよ、お前の顔はおかしいんだよ」
「もうとっくの昔に分かってるかと思ってたけど、アンタは頭もちょっと弱いみたいだね」
10Res/11.56 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。