過去ログ - 僕「神様はいつだって不公平なんだ」
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3:名無しNIPPER[sage saga]
2016/05/23(月) 23:48:27.41 ID:3R5vmMDZ0
僕君は打ちひしがれました。
あぁ、僕は馬鹿にしたあの気持ち悪い野良犬と同じだったんだなと。
僕は馬鹿にする側なんじゃなくて、馬鹿にされる側なんじゃないかと。
蹲って涙を流している僕君に、両親は更に追い打ちをかけました。

「アンタみたいな気持ち悪い子ね!本当は殺処分でも良かったのよ!」

「早く勝手に死んでくれないかしら?事故に遭ってほしいくらいだわ」

僕君はその言葉を聞き、目から涙がこれでもかというくらい溢れます。
涙が一滴残らず枯れるまで泣き尽くしますと、今度は声を喉が張り裂けそうなくらいあげました。
甲高く、耳障りで大きな声。
まるで自分の不運さを天の上に住んでいるであろう神様に訴えかけるように。
母は近所迷惑になると思ったので、僕君のお腹を蹴り上げ、喉を締めました。

「くるじい……たずげで……」

「お前が大きな声を出すからいけないんじゃないか、反省しなさい」

父はそう静かに言い放ちました。そして、見ているだけで一切止めようとしません。
優雅にコーヒーを飲みながら新聞を読んでいます。
母は必死に僕君の首を絞めて、恨みつらみを言い続けました。

「アンタの所為で近所からもハブられてんのよ!」

「ママ友の一人だってできやしない!」

「全部アンタが悪い!アンタさえいなければ!」

この日を境に、母親による虐待が始まりました。
幼稚園では同級生に人間未満の扱いを受け、家では家畜同然に扱われました。
ですが、僕君は自分が悪いのだから仕方が無いと、自分の気持ちに蓋をします。
しかしそう長く続く訳もなく、僕君はある時、家出をしてしまいました。


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