過去ログ - 櫻井桃華「この素晴らしき庶民文化探究を、休日に」
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100:☆F(終)[saga]
2016/06/12(日) 23:16:11.12 ID:nhoKbseN0



炎が揺らめき、女性の顔を妖しく照らし出す。

その表情はいかにも不機嫌でございますと言わんばかりに口をへの字に曲げて、鋭い眼差しで私を睨みつけていた。炎の影で、よりいっそう怒っているかのような表情に感じられた。

どうやら癪に障ったようで、ダメ押しとばかりにチッと舌打ちまでして、掴んでいる剣をグイグイと寄せていく。

静まり返った部屋。世界が止まってしまったかのようだった。

ヘビに睨まれたカエル……女王に処刑宣告を打ち出されたしもべのように、私はポカンと口を開け、ずるずると引き寄せられていく。

この新メンバーの怒気……気迫にあてられ、手の震えが止まらない。そしてこの人に対し私がしている愚かな行為を自分の行為ではないと思いたくないくらい、恐ろしい事をしていると認識し、更に吐き気まで催してきた。

手を離す事にも考えが至らないくらい、頭は真っ白で……。



…………もう……あぁ……私、これからどうなるんだろう、なんかこの人の鞄からいびつな鞭が見えてるけど、これで叩かれるのかなぁ。

なんでこんな馬鹿な事やっているんだろう。七曜会? なにこの低俗な馴れ合いは……まったく、私はこの子達とは無関係ですから。

だ、だからそんな、今にも喰いつきそうな顔で私を見るのは、やめてください……っ!



あ、あぁ…………っ。

…………思えばあの時、普通に電気を付けて挨拶をしている行動を起こしていれば……。

私は、もう少し長く生きられたのかも────































 「……で?」

 「何を誓えばいいの? どこを読むのよ……コレ」







 ───!!



                                                 二日目に続く。(終わり)



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