過去ログ - 櫻井桃華「この素晴らしき庶民文化探究を、休日に」
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☆E
[saga]
2016/06/12(日) 22:55:12.64 ID:nhoKbseN0
「ど、土曜日……っ!」
思わず、かすれた声を振り絞って、すぐ隣にいた土曜日に懇願するようなまなざしを向ける。
いますぐこのふざけた入会式を中止しなければ、怪我人が出るかもしれない。というか、間違いなく怒られるし、心証は最悪だろう。
この新メンバーは何か……、何かが危ない。胸が早鐘を打ち、私は内心パニックに陥りそうだった。
土曜日に思いとどまるよう、私は視線で強く訴える。
土曜日は不思議そうにきょとんとした面持ちで私を見つめた後、ハッと弾かれたように、納得した風な表情で笑いかけると───
「……誓え」
私の願いは通じず、土曜日は剣を突き出し、入会式を敢行してしまった。どこまでニブい……天然なんだろう、この子は。
「……桃華。そこにいるんでしょう」
「ふざけていないで、出てきて頂戴。悪ふざけに付き合ってる暇、ないの」
「き、金曜日……へっ、部屋の中央へ……」
櫻井さんの声が震えている。
すると、燭台に灯が灯され、部屋がぼうっと明るく照らされた。
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