過去ログ - 【ガルパン】エリカ「大学落ちたのでバーを経営することになった」【安価】
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◆5XLLhK8kNI
[saga]
2016/06/11(土) 01:13:52.14 ID:3A+W8EvY0
愛里寿の作戦はこうだ。この森は奥に進めば進むほど木々が太くなり、E50のような戦車では押し倒せても、倒した木で場所がすぐにわかる。
エリカであればそのようなことは行わないであろう。で、あればどうやったとしても、エリカを一か所にとどまることはせずに、絶えず移動をするだろう。
ならば一か所に固まっているこちらを撃てるポジションも限られてくる。それに装甲のある戦車はこちらにも、ティーガーUがいるから、彼女の後ろさえ固めれば、そうそうに突破されることはなくなる。
愛里寿の指示で、射線が限られるポジションを探し、無事見つけた三両は、お互いの車体の後部を守るように車体を合わせ、全方位からの攻撃に備えられるようにした。
この形であれば、相手は射線を通せず、通せる位置に来たとしてもこちらからの砲撃が先になる。
完ぺきな防衛の形をとることができた。
エンジン音が近づいてきた方に実際に射撃をを行うと、E50のエンジン音は遠ざかり、また別方向から近づいてきても、射撃によって遠ざかっていった。
あとは短気なエリカの性格を利用して、しびれを切らして突撃してきたところを叩けばいい。
完ぺきな作戦であった。ただ一つ、誤算があったとすれば、
「……雨?」
「……これは雷が落ちてきますね」
雨が降り始めたことだ。
愛里寿はすぐさまこの雨が危険だと感じ取った。想像以上に強く降る雨は、戦車の重みで沈んだ地面にどんどん貯まってきたのだ。
このままでは、戦車を動かすことができなくなる。すぐにでもここを離れなければならない。
しかし、エリカがその隙を見逃すはずがなかった。
雷鳴と共にその黒鋼の車体は姿を現したのだ。
E50はその車体をW号戦車にぶつけ、無理やりにでもティーガー戦車の弱点をむき出しにさせる。
「取った!!」
E50の砲撃。ティーガーの車体は魂を失ったかのように砲をさげ、白い旗を無情にも上げざるを得なかった。
「麻子さん!今すぐここを離脱してください!!愛里寿ちゃんとはまたあとで合流します!!」
「分かった。道が荒いから口を開けるなよ」
「愛里寿ちゃん、森を抜けた場所で集合です!」
「分かった!気を付けて!」
センチュリオンとW号戦車の砲撃を開始しながらの撤退をせざるを得なかった。E50は動かなくなったティーガーに隠れ、また森の中へとその車体を潜ませていった。
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