過去ログ - 【ガルパン】エリカ「大学落ちたのでバーを経営することになった」【安価】
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600: ◆5XLLhK8kNI[saga]
2016/06/11(土) 02:06:08.89 ID:3A+W8EvY0
泥と汗と水滴でぐしゃぐしゃになった顔でエリカは叫んだ。

「結局ダメだった!!どうあがいても……どんだけ頑張っても!!結局はこんな形で負ける!!」

「もう駄目……耐え切れない……こんなの……こんなの!!」

エリカの悲鳴と共に近くの木に雷が落ちる。轟々と燃え盛る火柱は雨に負けることなく周りの木々を燃やしにかかる。

「お笑いよね……結局私はどんだけ頑張っても……逃げることなんてできなかった……」

「こんな人生だったのよ……もう……諦めたわ」

「……馬鹿」

「馬鹿馬鹿馬鹿!お姉様の馬鹿!!」

「……あり、す?」

「この勝負だって、どう見ても私たちの負けです!それに、お姉様は何もわかってない!」

「お姉様は……どうして私たちの思いに気が付いてくれないんですか!」

「私たちはこんな形でお姉様と戦場に出たくなかった!一緒に仲間として戦いたかった!」

「そして、一緒にお食事をして、一緒に笑いあえるだけでよかった!」

「そんな私たちが……どうしてお姉様を苦しめなくちゃいけないんですか!」

愛里寿の心からの叫び。その目からは洪水のように涙があふれ出している。

「今更私はそれをどうやって信じればいいの……今でも私の目は!アナタを見るだけでこんなにも憎く見えてしまうのに!!」

エリカの叫びと共に燃えた木の一本がメキメキと音を立てて倒れ始める。その行き先には動けなくなったエリカの姿がある。

「これで終わり」これで何もかもが終わる。

だが、木はエリカを襲うことはなかった。

寸前のところでE50が木を支え、エリカから離れた所に押し倒したのだ。

「エリカ、もうよいでしょう……」

「アールグレイお姉様……」

「エリカのことを思ってくれる人は今、目の前にいる。それだけじゃないさ」

すっとエリカを包み込むように雨がさえぎられた。

「エリカさん……」

「みほ……それに、まほさん?」

「エリカ、もういいんだ」

「何が……何がいいのよ……」

「もうお前を傷つけようとする人も、笑おうとする人もいない」

「エリカさんはエリカさんの人生を歩いてもいいんです」

「エリカお姉様、もう二度と離れませんから。だから、もう……」

「私は……私は!!」


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