過去ログ - サトシ「100レベのトランセルで俺はポケモンマスターになってやるぜ!」
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83: ◆Lm.jAMKRZLFA[saga]
2016/06/01(水) 00:31:09.81 ID:jn6QrRSX0
自業自得ではないか、とサトシは呆れたが画面の隅に映る奇妙な生物に瞠目した。
薄闇に紛れ、カイリキーの身体を持ったルナトーンが腕組みをして控えている。
背後から感じる殺気と、サトシの表情に異変を察知したオーキドは小声で囁いた。

オーキド『とにかく、早く戻って来てくるのじゃぞ。わしがオモチャにされて死んでしまわない内にな』
以下略



84: ◆Lm.jAMKRZLFA[saga]
2016/06/01(水) 00:31:35.25 ID:jn6QrRSX0
〜三時間後〜

安らかな寝息を立てているサーナイトの傍に、サトシは座った。
ウツボットの毒がほぼ抜けたと聞き、顔を見ようと馳せ参じてきたのだ。
一晩中眠らなかったのか、目元に黒い隈が浮かんでいる。
以下略



85: ◆Lm.jAMKRZLFA[saga]
2016/06/01(水) 00:33:01.40 ID:jn6QrRSX0
サトシ「……沙亜夜、わがままばっか言ってごめんな」

サトシ「俺が至らなかったばかりに、お前の気持ちにちっとも気づいてやれなかった」

サトシ「努力するよ、俺。沙亜夜の期待に応えられるような、ジュンヤに負けないトレーナーにきっとなってみせる」
以下略



86: ◆Lm.jAMKRZLFA[saga]
2016/06/01(水) 00:33:30.05 ID:jn6QrRSX0
「ギャアアアア!」

施設内に、ポケモンの断末魔が反響する。
改造キュレムが『食事』をしているのだ。
秘密宗教結社・プラズマ団本社の地下には、養殖場が広がり一日に一万匹もの改造ポケモンを生み出している。
以下略



87: ◆Lm.jAMKRZLFA[saga]
2016/06/01(水) 00:34:20.01 ID:jn6QrRSX0
ゲーチス「……ロット。貴様は怖くないかね」

ロット「怖い?」

ゲーチス「これだけ多くの命を吸い、成長したキュレムがいかほどの力を発揮するか……想像しただけでもぞっとする」
以下略



88: ◆Lm.jAMKRZLFA[saga]
2016/06/01(水) 00:35:06.23 ID:jn6QrRSX0
翌朝、薔薇色に染まるおつきみやまを背に、一人の少年と三匹のポケモンがジム前でウォーミングアップに励んでいた。
ちなみに昨夜、フライゴミがナックラーからビブラーバへひっそりと進化している。
幼児程度の脳みそも発達を遂げ、改造ポケモンらしく話すことが可能になった。

サトシ「フライゴミ! 早く沙亜夜に竜の怒りをブチかませ!」
以下略



89: ◆Lm.jAMKRZLFA[saga]
2016/06/01(水) 00:35:48.74 ID:jn6QrRSX0
フライゴミ「亜空切断とかエアロブラストとか考え直す余地あったよねェ〜いやほんとマジで」

沙亜夜「フライゴミさん、その竜の怒り”ごとき”さえちゃんと撃てない人が他の技を扱えると思いますか?」

フライゴミ「はい?」
以下略



90: ◆Lm.jAMKRZLFA[saga]
2016/06/01(水) 00:36:15.10 ID:jn6QrRSX0
サトシ「んじゃ、そろそろお邪魔といくか」

一通りの訓練を済ませたサトシは、ジムの扉をゆっくりと開いた。
隙間から血の臭いが流れ、鼻を刺す。
室内はまるで夜の帳が下りたかの如く闇に包まれ、人がいる様子もない。
以下略



91: ◆Lm.jAMKRZLFA[saga]
2016/06/01(水) 00:36:44.25 ID:jn6QrRSX0
フライゴミ「お、壁になんか書いてあるぜ」

ビブラーバが壁のある一点へ飛んでいき、サトシ達に示した。
血文字で『RED』と荒々しく書き殴られている。

以下略



92: ◆Lm.jAMKRZLFA[saga]
2016/06/01(水) 00:37:51.91 ID:jn6QrRSX0
沙亜夜「サトシさん、これブルーバッジじゃないですか?」

血みどろのプールサイドから、サーナイトが雫の形をしたバッジを拾い上げサトシの掌に乗せた。
しかし彼の顔は晴れない。
戦わずにバッジだけをGETするなど、まるで獅子のおこぼれを喰らうハイエナの如き醜悪な所業である。
以下略



93: ◆Lm.jAMKRZLFA[saga]
2016/06/01(水) 00:38:56.61 ID:jn6QrRSX0
フライゴミ「そうそう、過ぎたことをウダウダ考えてもどうにもならないってこったね」

サトシ「過去を悔やんでも、無駄ってことか……」

フライゴミ「さっさとこんな陰気臭い場所、オサラバしようや。ボクお腹ペコペコだよ」
以下略



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