過去ログ - 倫子「牧瀬紅莉栖を救うなんて考えるな!」
1- 20
12:名無しNIPPER[saga]
2016/06/04(土) 23:46:40.69 ID:hJZuRvkf0
零化域のミッシングリング

2010.11.23.

駅前にそびえ立つ、新しい秋葉原のシンボルのひとつ、UPX。
その4階にあるホールでは、朝からATF(アキハバラ・テクノフォーラム)のコンベンションの準備が進められていた。
国内外の複数の大学や研究施設が連携し、特別セミナーやシンポジウムが不定期に行われる。
私の通う東京電機大学も、産業連携機能の一環として参加しているのだが、関連ゼミの学生たちはこれらのセミナーに
出て、指導教員にレポートを提出いなければならない。
でないと、単位をもらえないのだ。
私は、それに加えて今回のコンベンションでは、講演者のひとりである井崎准教授の手伝いをすることになっていた。
今は、共用ロビーに設けられた受付でリストを持って、セミナーに来る学生たちの出席チェックのために待機してる
ところだった。
まだセミナー開始もで少し時間があるから、ロビーには人もまばらだ。リストに載っている学生たちも来ていない。
暇だが、ひたすらここで待っているしかない。
昔の私なら考えられない勤勉さだが、井崎にこうしてアピールしているのは、新しくできた人生の目標のためだ。
ヴィクトル・コンドリア大学。
それが、私の今の目標。
井崎は、そこの大学と共同研究をいくつも行っており、人脈も広い。そんな彼の助手をつとめて働くことが、目標
に近ずく第一歩じゃないかと、足りない頭で考えたわけだ。
それに、今回のコンベンションでは、夏に引き続きヴィクトル・コンドリアのセミナーが開かれる予定になっている。
それにも、当然ながら関心があった。
夏、か……

倫子「……っ」

あの時の、貴女の姿が脳裏に蘇る。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
22Res/13.16 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice