過去ログ - 花陽「カリスマ」
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2:名無しNIPPER[saga]
2016/06/03(金) 22:34:48.80 ID:UvARFro70
「みんな帰っちゃったわよ? 花陽もそろそろ準備しなさい」

 縦長の部室横に繋がった隣の教室から、ふわふわの赤みがかった髪が覗きます。指先で滑らかな毛先をもてあそぶ幼げな癖は、出会って以来ずっと変わっていません。いつからか着始めた、些かくたびれ気味な桃色のカーディガンも、手入れはしっかりとされているみたいです。

「ごめんね真姫ちゃん、待たせちゃって。もうすぐ終わるところだから」

 私の月並みな返事に「大変だったら手伝うわよ」なんていうμ'sに入ったばっかりの時なら意地でも口にしなかったであろう柔らかな気遣いが、私をどれだけ心朗らかにさせるのか、本人はたぶん気付いていないでしょう。
 この部屋にいる時の彼女は副部長。その分、生徒会室にいる時は彼女が会長で、私が副会長。
 かつての三年生が卒業した後も、色々な人に頼りながらスクールアイドルとしての活動を続け、ついに今年からは、私たちが三年生になりました。


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