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過去ログ - 【安価】伝奇伝承伝説

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1:名無しNIPPER[saga]
2016/06/04(土) 00:15:04.61 ID:OPUrqdl80
2580年4月1日
これが私の最後の日記となるだろう。
今まで私の身に起きて来た出来事を綴って来たが、どうやら私の使命はこれで終わりらしい。
私がこの血統に覚醒し、様々な世界を巡り巡って来たが、この奇妙な体験は、生涯に置いても忘れはしない出来事だったと思う。
私が生きて来れたのは、この無限の頁を持つ【魔導書】があったからこそである。
これが最後ではあるが、一応私のスペックを書きたいと思う。もう何十回も転生した為に、私の存在があやふやである為と。
最後に、私と言う人間が最終的にどれほどの存在となったか、書き記す為である。
・私は【転生】の能力を持つ異端児である。
・私は【転生】や過去の記憶を覚えてはいない。
・私が死に、生き返ればこの【魔導書】が私の元へとやって来る。
・私が一番最初に生まれたのは1500年の中世ヨーロッパである。
・私の存在は【転生】以外に別の能力を宿している、但し、それはその肉体のみである。
・現在、最後の私の能力は【同化】の『ありとあらゆる物質、能力と同化し操作する能力』である。

現在の私には名前は無い。生まれはスラム街であり、【魔導書】を手にした時からこの宿命を知った。
そして、一番最初の頁、目次を読めば分かる事だろうが、私は、今まで二十名の【不死】を殺す旅に出ていたらしい。
【混沌】【吸収】【概念】【死骸】【遡源】【維持】【破壊】【創造】【次元】【永遠】
【刹那】【凍結】【無限】【固定】【遺志】【増殖】【停滞】【憧憬】【炎鳥】そして【転生】
そう、その【不死】の中に私が含まれていた。そして、これで私は死ぬ事が出来る。
転生を繰り返す私が、一体どうやって死ぬか、ようやく私は理解できた。
恐らく、私は、私の意思は【■■■】である。故に、それを抹消すれば、私の役目は終了出来る。
これを書いている合間にも、私の前にはたき火がある。今宵は最後の夜であり、出来る事ならば、私は火が消える前に、自分の過去を振り返ってみたいと思う。
それでは、これが最後の綴りである事を願い。
親愛なる者へ、最後の私より。

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