過去ログ - 上条「今日はヤケに静かな朝だけど」
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1:名無しNIPPER
2016/06/06(月) 23:12:08.89 ID:qZzvefia0
― ○月○日 学園都市 上条当麻自宅 ―
ヤケに静かな朝だった。
上条「……んん」
いつものように、風呂場で目覚めた上条は、目覚まし時計を見て驚愕する。
上条「遅刻じゃねーか!? ……っと、何でだ?」
そう。”いつもなら”こんな寝坊はしない。その理由は、騒がしい同居人にある。
上条「おーい、インデックスー? オティヌスー?」
彼女達による騒音劇があるがために、問答無用で早朝に起こされていたのだ。スフィンクスに追いかけられて風呂場に逃げ込んでくるオティヌス、小さな魔神を追いかけて部屋中の物を破壊しまくるスフィンクス、朝から冷蔵庫の中身を抹消しにかかるインデックス。
彼女達の声で、上条は目覚める。
だが、それが今日はどうしたことか、一切声がしないのである。
上条「……イン、デックス?」
風呂場のドアを開き、毎晩純白のシスターに占拠されているベッドを見るが、大食いシスターの姿は無い。どころか、スフィンクスの姿も、オティヌスの姿も無い。
上条「………どうなってんだ? アイツ等、とうとう飯を捜しに三千里の旅にでも出かけたか?」
どちらにせよ、今彼女達を捜している時間は無い。悠長に考えを巡らせる時間も。
勢いよく棚を開き、ボロッちい制服を手に取り、着込む。何故だか埃のついた学生鞄も手に取り、硬いドアノブを回して外に出た。
上条当麻。彼は気付いていなかった。
既にこの時、異変は起こっていたのだということに。
科学と魔術が複雑に交差した物語が、スタートしている事に。
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