過去ログ - もしライブ! 〜もしもμ'sのみんながUTX学院生だったら〜 後編
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◆Qe7X7xrNvI
[saga]
2016/06/08(水) 23:34:02.28 ID:RPa3KIXbo
学校の電気も全て消えた頃。
ようやく校門を出る。
まだ外には、雨が降っていた。
真姫「…あ」
しまった。
傘を、上に忘れてきてしまった。
取りに戻ろうかとも思ったが、教室へ続く道は閉じられているだろう。
仕方ない…。走って帰ろう。
真姫「…っ」ピチャピチャッ…
雨に顔を打たれながら、靴を水に濡らしながら走る。
ソックスにも水が染みて、足元がなんとも気持ち悪い。
息を切らせながら、全力で走っているのに。
冷たい雨は私の体温を無情にも奪ってゆく。
真姫「さっぶっ…!」
足が氷の彫像のようだ。
もはや、走る体力もなくなって、濡れることも気にせずにトボトボと歩く。
温かいお風呂に入って、今日はもう寝よう。
私の頭の中はもう、それしか考えていなかった。
いなかった、から。
もしかして有り得たかもしれない考えすら、忘れていた。
希「…おかえり」
真姫「…どうして」
東條希が、私の家の前に…いるかもしれないということを。
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