過去ログ - もしライブ! 〜もしもμ'sのみんながUTX学院生だったら〜 後編
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208: ◆Qe7X7xrNvI[saga]
2016/06/10(金) 23:40:10.22 ID:3RgryhaRo
花陽(…でも)


花陽「少し、懐かしいなぁ…」

海未『…懐かしい?』

花陽「あのね、実は…初挑戦、って決めつけられてたけど」

花陽「私、昔自分の曲を作ったことがあったの」

海未『そう、なんですか…?』

花陽「うん。作詞だけじゃなくて、作曲も」

花陽「って言っても、本当に簡単な、誰でも作れそうな曲なんだけど」

海未『どんな歌、だったんですか?聞かせて頂けませんか?』

花陽「えっ…、うーん…もう忘れちゃったよ」

花陽「頭の中で考えたメロディに、感謝の思いをそのまま乗せた歌詞だったから」

花陽「歌ったのも、多分…一度きりだったと思う」

海未『そうですか。残念ですね…』

海未『…感謝の思い、とは?誰かに向けて歌ったものなんですか?』

花陽「うん。泣いてた私に、手を差し伸べてくれた人に向けて歌った曲」

花陽「それが私の…生まれて初めての誰かに見せたライブ、だったのかも…」

海未『…ライブ。ただ歌っただけではなく…?』

花陽「えっ…、あぁ、ほとんど歌だけだったよ。ただ身体をゆらゆらさせて、ちっさな砂場のお立ち台でのライブ」

花陽「それだけでもとても緊張して、歌いきった後はちょっぴり泣いちゃったけど」

花陽「…あの時のたった一人だけの拍手が、今も胸に残り続けて…歌うための原動力になっているのかも」

海未『…いい話ですね。その話を歌詞にしてみては?』

花陽「えぇっ!?だ、ダメだよ…キノちゃんはこの歌を学校に行きたくなる曲として書いたんだから…」

花陽「私の勝手な思い出を乗せたら別の曲になっちゃうよ。それはダメでしょ?」

海未『ふふ、そうですね。わかっていました』

海未『メロディと言葉がチグハグでは良い物語は生まれませんからね』

花陽「おぉ…!海未さん、さすが…!脚本家って感じです!」

海未『…つい最近授業で似たような言葉を聞いただけですよ。受け売りです』

海未『しかしまぁ…感謝という意味では共通する点もあることですし、その時の気持ちを参考にするのも悪い方法ではないと思います』

花陽「はい、分かりました。それも一緒に考えてみるね」

海未『よろしい。…っと、そろそろ夜も更けてきた頃ですね。明日も朝から大変でしょうし…』

花陽「うん、おやすみなさい」

海未『えぇ、また明日』


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