過去ログ - もしライブ! 〜もしもμ'sのみんながUTX学院生だったら〜 後編
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368: ◆Qe7X7xrNvI[saga]
2016/06/13(月) 23:33:10.28 ID:Sb72Tf+Ao
希の家


真姫☆「A-RISEを強くするために必要だったにも関わらず、しなかったこと…それは…」

真姫☆「『熱狂』よ」


花陽「熱狂…?」

凛「盛り上がるってこと?」

海未「どういう意味ですか…?」

真姫☆「A-RISEに関して、アイドル専攻はガチガチに報道規制を敷いているわ」

真姫☆「A-RISEと廊下で出会っても決してアイドルとして関わってはいけない」

真姫☆「A-RISEが行動しているところに、会話をしてはいけない」

真姫☆「A-RISEが活動するホール内に、アイドル専攻生やその関係者以外が入ってはいけない。出待ちも禁止」

真姫☆「そのアイドル専攻生ですら、会話ができない者がほとんど」

真姫☆「アイドル応援部も、希や絵里のような上層部は会話できても、一年生のにこちゃんみたいなひよっこは一度も会話できてなかった」

真姫☆「『A-RISEというアイドルに憧れさせる』という名目にしては、彼女らに対する扱いが厳しすぎるとは思わない?」

真姫「確かにそうね…。でもA-RISEへの憧れが強くなれば人気も上がるものじゃない?加減が効かなかっただけじゃ…」

真姫☆「甘いわね。私たちの世界では、スクールアイドルがどうして人気になったのか…その理由が明確なのよ」

希「どうしてなん?」

真姫☆「…プロじゃないからよ。もっと言えば、身近な存在だから」

真姫☆「アイドルになりたいと考える女の子達から身近な存在である現役の高校生がアイドルをするから、スクールアイドルは人気となった」

真姫☆「今のA-RISEの扱いは明らかに…プロ級のものだわ。高校生でありながら、全く身近な存在となりきれていない」

真姫☆「だから、日頃の熱狂が起こらない。UTXの生徒が騒ぎ出すのは、ライブがある時か新曲の発表の時だけ」

真姫☆「それはUTX生にとって唯一、A-RISEがアイドルでいてくれる日だからよ」

真姫☆「でもそんなの…余りにもおかしいわ。もっと日頃から多く触れ合う方が、人気出るに決まってるもの」

海未「しかしそれは、アイドルと学業の両立を目的とした規制なのでは…」

真姫☆「だとしても極端すぎるわ。ファンとのふれあいが大事だなんて、アイドル応援部に所属していた絵里ならわかって当然のはずなのに」

真姫☆「クリスマスライブの直前まで、私たちは私たちを宣伝しまくって、学内を熱狂に包み込んだことで、C☆cuteへの熱意を増幅させた」

真姫☆「ある意味ではそのおかげで、C☆cuteはギリギリのところまでA-RISEに近づけたと言えるかもしれない」

真姫☆「つまり今のA-RISEは、完全にパフォーマンスのクオリティだけで人を惹きつける存在になっているの」

凛「…いいことじゃないの?」

真姫☆「良くないわよ。パフォーマンスのクオリティを追求しすぎた結果が、あなたなんだから」

凛「あ、そっか…」

真姫☆「このように、簡単に人気を集めることのできる要素を捨て置いて、絵里はA-RISEを強くしようとした」

真姫☆「このことから絵里は…『A-RISEに人気になって欲しくなかった』と考えられるわ」

海未「ど、どういうことですか!?A-RISEを人気にしたくて、あれほど頑張っていたのでは…」

真姫☆「絵里が求めていたのは、A-RISEをスクールアイドルの頂点に立たせることよ。そして、かつ…UTX生からの人気を最低のものとしたかった」

ことり「強いけど、人気がない…。よくわかんないなぁ…」

真姫「で、そうなると…A-RISEはどうなるの…?」

真姫☆「…以上から鑑みると、このままが続けばどうなるかはわかるのだけど」

真姫☆「でも、肝心の、それをする動機が…」


ピリリリリ… ピリリリリ…


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