過去ログ - もしライブ! 〜もしもμ'sのみんながUTX学院生だったら〜 後編
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54: ◆Qe7X7xrNvI[saga]
2016/06/07(火) 23:34:46.07 ID:MPhm2LATo
希の家


真姫「…ふぅ」

真姫(家主より先にお風呂をお借りして、今はほんのり湯気の上がる身体を借り物のパジャマで着飾っている)

真姫(希先輩との体格差から、すこし大きめのものが出てくるかと思っていたけど、サイズは私にぴったりだった)

真姫(…これ、希先輩も着たのかしら)

真姫「…すんすん」

真姫「洗剤の匂いしかしないわね」

真姫「…」


(希「じゃ、うちもお風呂入るわー。少しの間一人で退屈かもしれんけど、我慢しててねー」)

(希「常識の範疇ならそこらへんのものいじっててもかまへんよー」)


真姫「…いじる、って、何を」


真姫(自分が今いるところはダイニングで、あるものといえば食器棚や花瓶や、その他特に変哲のないもの)

真姫(退屈ならテレビを見てればいい、とも思ったけど、別に見たい番組もないし)


真姫「そこらへん、って言ってたけど…」

真姫「…こ、この部屋でなくてもいいのかな」


真姫(自分の気持ちを誤魔化し、鼓動が少し高まるのを抑え、家の中を散策する)

真姫(そして見つけた、お目当ての部屋)



希の部屋


真姫「…ぅ」ドキドキ…

真姫「か、勝手に入っても、怒られたりしない、わよね…?」

真姫「そ、そう。退屈なんだし、少しくらい…」


真姫(部屋に入った瞬間、リビングやダイニングとは違う、甘い香りが鼻腔を刺激する)

真姫(シャンプーや化粧品や香水や…希先輩本人の匂いが入り混じった香り)

真姫(脳を焦がすような官能的なその匂いに、一瞬目眩を感じ、倒れそうになる)

真姫(悪いことなんて何もしていないはずなのに…ヤバいくらいに緊張してる…!)


真姫「た、他人の家にお呼ばれしてるんだから、べ、別に…部屋に入ったって、いいわよね…!」

真姫「へぇ…、希先輩、こんな趣味なんだ…。意外と…可愛らしいものが好きなのね」

真姫(机の上の筆記用具類やアクセサリー、壁に貼られたアイドルのポスターや飾られたたぬきのぬいぐるみは、私の思っていた彼女のイメージとは、少し違ったものを感じた)

真姫「ここまでくると…ふふ、天蓋付きのベッドとかあってもおかしくないけど、普通のベッドね」

真姫「ただ毛布はふかふかしてて、気持ちよさそう…」

真姫「…」ゴクリッ

真姫「ふ、ふかふか感がどれほどのものか、確かめるだけ…ただそれだけ、なんだから…」

真姫(誰もいない空間に、強いて言えば自分に、言い訳をしつつ…)

真姫(フレームの形が崩れないように、あらかじめメガネを外してから…)

真姫(思いっきり、毛布に顔を埋めた)


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