過去ログ - もしライブ! 〜もしもμ'sのみんながUTX学院生だったら〜 後編
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56: ◆Qe7X7xrNvI[saga]
2016/06/07(火) 23:36:30.31 ID:MPhm2LATo
真姫(メガネをかけ直して確かめる)

真姫(希先輩が写った写真)

真姫(それは二枚あって、一枚は古いものと、もう一枚は最近のもの)

真姫(どちらの希先輩も、人に囲まれている)

真姫(古い方は多分、夕食時に話していた、昔の友人なのだろう)


真姫「…本当に、いっぱいの人に囲まれてる」

真姫「人気者、だったのね」


真姫(その友人は全て離れていき、今は部室で一人昼食を食べている、とも言っていた)

真姫(彼女も孤独なんだって、そこで少し思っていたんだけど)

真姫(…でも、そうじゃないのよね)

真姫(新しめの写真の方に目を向ける)


真姫「私…」

真姫「…いえ、『私』が、写ってる」


真姫(それは『私』と、そして今日の朝出会った、おそらく『私』と同じスクールアイドルの仲間が写った写真だった)

真姫(こちらは前の写真よりも当然のように人は少ないし、希先輩も古い写真ほど中心にいるわけでもない)

真姫(けど…)


真姫「こっちの先輩は、すごく楽しそう」

真姫「周りの人たちもみんな…すごい笑顔」


真姫(穢しようもないほどの純粋すぎる喜び)

真姫(写真からは今にも動き出しそうなくらいの躍動感すら伝わってくる)

真姫(簡潔に表現すれば、これが青春ってもの、なのかしら)

真姫(私が嗅いだものとは、違う種類の汗を流す…かけがえのない大切な宝物)

真姫(経験したことない私でも、それが解る)

真姫(わかってしまう。この笑顔を見れば)


真姫「…」

真姫「私には…」

真姫「私は、これ以上の笑顔を…希先輩に与えられそうにない」

真姫「全てをさらけ出しても…彼女を…」


真姫(…独占なんて、できるわけがなかったのよ)

真姫(それが赦されるのは、赤子が親に求める時だけ)

真姫(誰もこんなわがままを、赦しはしない…のだから)

真姫(そう思うと途端に虚しさが身体に満ちる)

真姫(勝手に期待して、勝手に裏切られて、人知れず道化を演じていたかのような馬鹿馬鹿しさで)

真姫(寂しさで、ほんのちょっぴり涙が出た)


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