過去ログ - もしライブ! 〜もしもμ'sのみんながUTX学院生だったら〜 後編
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◆Qe7X7xrNvI
[saga]
2016/07/13(水) 02:37:05.71 ID:5XrEPnxgO
キョウコ「アカリちゃん、西木野さんに嫌だと伝えることも嫌だったってこと…?」
真姫「このことを嫌だと私に伝えれば、照明スタッフの出している条件を満たせなくなり、私の計画は頓挫…」
真姫「自分の一言で他人の計画を失敗に陥れる『責任』…それを負うことも、彼女には嫌だった」
真姫「だから個室トイレで取り返しのつかない時間になるまで隠れて、責任の所在をうやむやにしようとしてた」
真姫「そんな…極端に責任を負うのが嫌な性格だと、私は感じたわ」
キョウコ「そうなの…?」
アカリ「うっ…、そう、だよぉっ…!計画の成功も失敗も、私の選択にかかってる…」
アカリ「そんなことになるなんて思ってなかった…!そんな覚悟、いきなり背負えなんて言われても私には、無理だよっ…!」
アカリ「いつもそうだったっ!大事な選択は全部他人任せで…流行や空気感で、なんとなくで選んできてっ…」
アカリ「誰かの腰巾着で生きてきた、優柔不断で、最低なっ…最低人間なのっ…!」
アカリ「そんな私に何かを選ぶことなんて、できっこない…!だから、逃げてっ…閉じこもってたの…!」
キョウコ「あ、アカリちゃんっ…。そ、そんなことないよっ!アカリちゃんはいつも元気で私に勇気をくれてっ…」
アカリ「そんなの、見せかけ…!ホントの私は、ちっぽけで、弱虫で…、最低の…」
真姫「…」
真姫(…彼女も、選ぶことを恐れている人間)
真姫(ちょうど、過去のことりのように)
真姫(だけど彼女の停滞はいずれ、選ばない、を選択する運命となる)
真姫(そしてそれは…彼女にとっても、勿体無い選択)
真姫(だったら、私が…私が彼女にきっかけを与えてあげるしかない)
真姫(変わりたいと思えば、自然に変わっていくものだと…希に教えられた)
真姫(それなら、まずは彼女に、変わりたい、と思ってもらうしかないっ…!)
キョウコ「アカリちゃんが最低なんてことないよっ!アカリちゃんは私の大好きな友達で、とっても明るい子だしっ…」
アカリ「そういうんじゃないしっ…。そういうことを言ってるわけじゃ…」
真姫「…不動さんの言うとおりよ。あなたは最低な子なんかじゃない」
キョウコ「に、西木野さんっ!そうだよねっ、アカリちゃんはとってもいい子だし、みんなからも愛されてて…」
真姫「あなたは…どこにでもいる、普通の子よ」
キョウコ「えぇっ…?」
アカリ「なっ…」
真姫「責任を負うことから逃げたい、なんて誰でも考えること。重要な選択から目を背ける、流行に流される…誰だってそうよ」
真姫「だからあなたは最低でも何でもない。何も特別なことなんてない。至って普通の…単純な子なのよ」
アカリ「そ、それっ…なにそれっ!け、ケンカ売ってるつもり…?」
真姫「まぁ、そうかもね。…自分を特別視するのはやめなさい、ってこと」
真姫「昨日も言ったけど、あなたは特別弱いわけじゃない。あなたが自分の思う弱さを言い訳にして、選択を遠ざけるのはダメ」
真姫「誰もがギリギリまで選択を拒むものよ。でも、いずれ誰しも、選ばなきゃいけない時が来る」
真姫「その時どうするかで、初めて人は特別になれるのっ!」
アカリ「っ…」
真姫「目を背けてないで選んで!私の計画を破綻させるか、照明の責任を負うか!」
真姫「こんなことで悩んでたら、ツバサに笑われるわよっ!」
アカリ「な、なんでツバサ様の名前が出てくるのっ…」
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