過去ログ - 玄「おもちメイドカフェへようこそ!ですのだ!!」【安価】
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1:名無しNIPPER[saga]
2016/06/11(土) 19:20:03.72 ID:J4ZCRx3l0



 ガヤガヤガヤ  ザワザワザワ・・・  キャッキャッキャッ♪  ワイワイワイガヤガヤガヤガヤ・・・・・


清澄高校の体育館内は、大勢の人々でゴッタ返していた。

そう… 皆、「全国-saki-おもちコンテスト本選」の開催を今か今かと待っている観客たちである…


まこ「お、おいおい久… 立ち見の人が出とるぞ? パイプ椅子もっと出せんのか?」

久「えぇ? 昨日学生議会のみんなで手分けして、300席も用意したのよ? なんで足りなくなるのよぉ…」

京太郎「本選出場者36人と、その応援とか付き添い・・・以外にも、なんか部外者みたいな人たちがメチャクチャいるな… なんでだ?」

和「どうも玄さんがネットでこのイベントの宣伝をしたようですね。 『モチコン』のHPを作ってわざわざ観客を募ったみたいですよ」

優希「全国からおもちスキーの紳士淑女が集まってるわけだじぇ…」


咲「いよいよですね… でも、染谷先輩は、この一週間モチコンの準備で本当に大変でしたね」

まこ「そうじゃのう… なんとか間に合って良かったわい」

久「何しろ雀荘の“roof-top”を、雀卓を撤去して、モチコン用に完全にメイドカフェ仕様に改装したんだもんね。 それにしてもまこ… 最初はあんなにこのモチコン開催に反対してたのに、文句ひとつ言わず松実さんと一緒に準備を頑張ってくれたわよね」

まこ「ん… まあ、あの松実さんがあんまり一生懸命なもんでのう… こっちもその熱意にあてられてもうたっちゅうか…」

まこ「松実さんはとにかく純粋なんじゃ。 最初はほんまにワケの分からん人やと思うたが、あの人に悪意はまったく無い… ただ人の胸、おもちに対する愛と、そのすばらしさを皆に伝えたいっちゅう前向きな思いで動いとるんじゃ」

まこ「そんな姿を見とると… まあ、実はわしはおもちコンテストなんて下らんことやと今でも思うちょるんだが・・・この人の思いを完遂させてあげたいって気になってくるんじゃな… 不思議な人じゃほんまに」

和「分かります。 玄さんはちょっと異常なところもありますけど、本当に素直であったかい人なんです。 きっと、ミスコンで準グランプリに輝いたのも、そんな玄さんの心も評価されたからだと思います」

久「そうね。 それに見かけによらず凄まじい精神パワーの持ち主よね… 結局この本選の企画立案も一人で殆ど全部やってくれちゃったし…」

和「玄さんは昔から胸のことになると何かに取り憑かれたようになるんですよ…」

咲「おもちのことになるとものすごく饒舌になるしね。 ・・・あ、噂をすれば… 始まるみたいですよ」


玄「………」トコトコトコ


マイクを持ち、一人で体育館の舞台へと階段を登っていく玄… その目には、なぜか、うっすらと涙がにじんでいた。


玄(・・・あぁ・・ お母さん… 私、やっと、ついにここまで来たよ…!)

玄(私がまだ小さいとき… ドラの大切さを教えてくれたお母さんは… 私に、おもちがどれだけ素晴らしいものであるかも、身をもって伝えてくれた…)

玄(お母さん、私は…! このモチコンを、天国にいるお母さんに捧げるよ! よし、じゃあ・・・)キッ


玄『えー本日はおもち日和ー…本日はおもち日和…』テステス

玄『皆さん! 本日はお集まりいただきありがとうございます! これより・・・』


玄『「全国-saki-おもちコンテスト本選」を開催いたしますっ!!』カッ!



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