過去ログ - 高垣楓「誕生日から一年経って」
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15: ◆OVwHF4NJCE[saga]
2016/06/14(火) 21:44:33.20 ID:kuIBCr7H0
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以下略



16: ◆OVwHF4NJCE[saga]
2016/06/14(火) 21:45:32.18 ID:kuIBCr7H0
「ただいま。それにしても、高垣楓引退ライブのBD、か……ひょっとして、見るのは初めてじゃ」

ええ、と私は頷く。
自分のライブのBD。いつもは、頂くとすぐに反省の意味を籠めて見ていたのだけれど、これだけは、一度も見ていなかった。

以下略



17: ◆OVwHF4NJCE[saga]
2016/06/14(火) 21:46:01.04 ID:kuIBCr7H0
背広を脱ぎながら、Pさんは恥ずかしそうに頬を掻く。
私に掛かった魔法が解けて、普通の女性に戻ったあの日の夜。
プロデューサーは……ううん、私の王子様は、『ガラスの靴』を持ってやってきた。
それまで、好きだとかそういう気持ちを、お互いに口に出したことはなかった。
きっと、明確にしちゃいけない、アイマイなものじゃなければいけないと、そう思っていたから。
以下略



18: ◆OVwHF4NJCE[saga]
2016/06/14(火) 21:46:45.99 ID:kuIBCr7H0
「一つ、聞いていいかな」

Pさんが、ふと言う。少しだけ、今までよりも真剣な表情で。

「なんです?」
以下略



19: ◆OVwHF4NJCE[saga]
2016/06/14(火) 21:47:25.01 ID:kuIBCr7H0
私が笑ったのを見てか、Pさんも笑顔になる。
本当に、Pさんは優しい人だ。いつもいつも、こうやって私のことを気遣ってくれる。
アイドルと結婚して……いろいろ大変だったのはきっとPさんの方なのに。
だから、私も口をついて出てしまっていた。

以下略



20: ◆OVwHF4NJCE[saga]
2016/06/14(火) 21:48:05.83 ID:kuIBCr7H0

実際、いろいろ大変だったと聞いている。
引退自体は、結婚とは関係ない。引退は、純粋にアイドル活動に満足して、やめ時だと、そう思ったから。
けれど後々結婚が公になった時、多くの人は……特に、私の熱心なファンだった人は、そう考えなかった。
事務所に強迫まがいの手紙が届いたり、剃刀の刃が届いたり……そんな事があったと、凛ちゃんが心配して教えてくれた事もある。
以下略



21: ◆OVwHF4NJCE[saga]
2016/06/14(火) 21:50:40.05 ID:kuIBCr7H0
私は嬉しさや恥ずかしさで大変な事になってる顔を隠すようにそっぽを向く。
Pさんに、そう言ってもらえるのは本当に嬉しい。
けれど、それはそれとして、今、現在進行形で、少しばかり不満な事があった。

「そ、それよりも。何か言い忘れてることがありませんか? あ・な・た」
以下略



22: ◆OVwHF4NJCE[saga]
2016/06/14(火) 21:51:27.10 ID:kuIBCr7H0
「うん、それじゃあ改めて。誕生日おめでとう、楓さん」

「ありがとうございます、あなた♪」


以下略



23: ◆OVwHF4NJCE[saga]
2016/06/14(火) 21:54:45.93 ID:kuIBCr7H0
おわり。

というわけで楓さん誕生日おめでとう!というSSでした。
突貫で書いたのでいろいろアレな部分が多いですがご容赦を。
ちなみにこの話、去年の楓さんの誕生日に書いた
以下略



24:名無しNIPPER[sage]
2016/06/14(火) 22:03:09.65 ID:9p70pvUP0
乙です


25:名無しNIPPER[sage]
2016/06/14(火) 22:14:14.56 ID:pCv6k5f/o
おっつ


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