過去ログ - 凛「店番してたらアイドルがやってきた」
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14:名無しNIPPER
2016/06/15(水) 20:31:57.13 ID:+qrDv0je0
暑さが日に日に増して、立っているだけでも汗が噴き出してくる。
遠くの空に入道雲ひとつ、本日は晴天なり。今日はこの夏最高の暑さらしい。
蝉の大合唱があちこちで聞こえ、熱したアスファルトからの照り返しは陽炎を生んで先の景色をゆがませていた。
店先に打ち水をして少しでも涼しくしようとするけど、文字通り焼石に水。
そんなとき、揺らめく道の先から猛ダッシュしてくる人影が一人。そんな真夏日のこと。


15:名無しNIPPER
2016/06/15(水) 20:33:25.22 ID:+qrDv0je0
茜「凛ちゃんじゃないですか!おはようございます!今日も良い天気ですねっ!」

凛「おはよう茜。うん、今日も暑いのに元気だね」

茜「はいっ!夏が暑いのは当たり前です!そして私が元気なのも当然ですっ!」
以下略



16:名無しNIPPER
2016/06/15(水) 20:34:26.73 ID:+qrDv0je0
凛「はい、タオルと麦茶」

茜「ありがとうございますっ!っぷはー!汗を流した後の一杯は格別です!」

凛「汗もちゃんと拭かないと冷えるよ」
以下略



17:名無しNIPPER
2016/06/15(水) 20:35:54.08 ID:+qrDv0je0
茜「菊以外にもたくさん咲いてますね……あ、ヒマワリもあります!少し小さいです!」

凛「切り花用のだからね。茜はヒマワリ好き?」

茜「はい、好きです!こう……『花!』『茎!』『葉っぱ!』とパーツが雄々しくて潔さを感じます!」
以下略



18:名無しNIPPER
2016/06/15(水) 20:37:52.18 ID:+qrDv0je0
凛「太陽、か……茜はヒマワリって漢字で書ける?」

茜「漢字で、ですか?……わかりません!」

凛「向日葵って書くんだけど、これは花が太陽の方向を追って動くからなんだって」
以下略



19:名無しNIPPER
2016/06/15(水) 20:39:16.10 ID:+qrDv0je0
茜「こんなに沢山ありがとうございます!でも凛ちゃんにもお金出させてしまって……」

凛「気にしないで。事務所にヒマワリがたくさんあったら皆さん元気になる大作戦、だっけ?私は良いと思うし、協力するよ」

茜「このヒマワリは私が責任をもって事務所に届けます!!」
以下略



20:名無しNIPPER
2016/06/15(水) 20:39:59.48 ID:+qrDv0je0
秋も大分深まって木の葉も落ち始める。
日照時間も日に日に短くなってきた。秋はつるべ落とし、だっけ?
日もだいぶ傾いて、そろそろ片付け始めようかと店先に出ると、不意に声をかけられた。そんな秋の日のこと。


21:名無しNIPPER
2016/06/15(水) 20:41:35.36 ID:+qrDv0je0
楓「あら、こんにちは凛ちゃん。それともこんばんは、かしら?」

凛「楓さん。ええと、お疲れ様です」

楓「ふふ、お疲れ様、ならいつでも大丈夫ね。秋なのにおつかれサマー、なんて」
以下略



22:名無しNIPPER
2016/06/15(水) 20:42:51.68 ID:+qrDv0je0
楓「凛ちゃんはお店のお手伝い?」

凛「はい、今日はそろそろ閉店ですけど」

楓「アイドル活動しながら実家のお手伝い、大変じゃないかしら?」
以下略



23:名無しNIPPER
2016/06/15(水) 20:44:16.01 ID:+qrDv0je0
楓「ほんと?あ、これって……」

凛「夕日に溶けて今まで気が付かなかったけど……紅葉ですね」

楓「真っ赤で綺麗ね。ここに来る途中の街路樹から落ちてきたのかしら」
以下略



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