過去ログ - 凛「店番してたらアイドルがやってきた」
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20:名無しNIPPER
2016/06/15(水) 20:39:59.48 ID:+qrDv0je0
秋も大分深まって木の葉も落ち始める。
日照時間も日に日に短くなってきた。秋はつるべ落とし、だっけ?
日もだいぶ傾いて、そろそろ片付け始めようかと店先に出ると、不意に声をかけられた。そんな秋の日のこと。


21:名無しNIPPER
2016/06/15(水) 20:41:35.36 ID:+qrDv0je0
楓「あら、こんにちは凛ちゃん。それともこんばんは、かしら?」

凛「楓さん。ええと、お疲れ様です」

楓「ふふ、お疲れ様、ならいつでも大丈夫ね。秋なのにおつかれサマー、なんて」
以下略



22:名無しNIPPER
2016/06/15(水) 20:42:51.68 ID:+qrDv0je0
楓「凛ちゃんはお店のお手伝い?」

凛「はい、今日はそろそろ閉店ですけど」

楓「アイドル活動しながら実家のお手伝い、大変じゃないかしら?」
以下略



23:名無しNIPPER
2016/06/15(水) 20:44:16.01 ID:+qrDv0je0
楓「ほんと?あ、これって……」

凛「夕日に溶けて今まで気が付かなかったけど……紅葉ですね」

楓「真っ赤で綺麗ね。ここに来る途中の街路樹から落ちてきたのかしら」
以下略



24:名無しNIPPER
2016/06/15(水) 20:46:12.82 ID:+qrDv0je0
凛「楓さんは楓の花言葉、知ってますか?」

楓「いえ、知らないわ。教えてくれるの?」

凛「楓の花言葉は“調和”“美しい変化”“非凡な才能”。四季によって葉色を変化させることからきてます」
以下略



25:名無しNIPPER
2016/06/15(水) 20:47:38.43 ID:+qrDv0je0
あっという間の年末年始も、もう1ヶ月が過ぎた。
街の広告はどこを見てもハート型が描かれていて、みんなどこかソワソワしているみたい。
私は別に……あ、プロデューサーには何かあげた方がいいかな、お世話になってるし。
女の子の一大イベント前にいつもと変わらない調子でいるのは、彼女たちも同じだった。そんな冬の日のこと。


26:名無しNIPPER
2016/06/15(水) 20:48:39.08 ID:+qrDv0je0
フレデリカ「凛ちゃーん、こんにちハロー♪遊びにきたよー☆」

志希「ハスハス……うーん、花の香りが鼻腔を刺激するにゃー」

凛「いらっしゃい、2人が来るなんて珍しいね」
以下略



27:名無しNIPPER
2016/06/15(水) 20:49:35.56 ID:+qrDv0je0
志希「そうそう、事務所のみんなが話していたけど、最近凛ちゃんが花についての見聞を広めているらしいじゃない。その真相や如何に!ってことでコメントをひとつ!」

凛「そんな大げさなことじゃないよ。お店の手伝いもするし、少しくらい詳しくなっておきたいなって勉強してるんだ」

フレデリカ「凛ちゃんは努力家だねぇ、偉いねぇ。フレちゃん花丸あげちゃうー花だけに!」
以下略



28:名無しNIPPER
2016/06/15(水) 20:50:27.85 ID:+qrDv0je0
志希「ではそんな勤勉家な凛ちゃんにちゅうもーん。もうすぐフレちゃんの誕生日だから、素敵な花を見繕ってはくれないかなー?」

フレデリカ「審査員はフレちゃんこと宮本フレデリカ、ご本人登場でーす☆」

志希「看板娘兼アイドルの凛ちゃんは、この難問を突破できるかにゃー?」
以下略



29:名無しNIPPER
2016/06/15(水) 20:52:13.17 ID:+qrDv0je0
凛「お待たせ。フレデリカのプレゼントに贈る花は……これとかどう?」

フレデリカ「うわーピンクでたっくさん咲いててキレー☆これなんていうお花?」

志希「これはサイネリアだねー」
以下略



30:名無しNIPPER
2016/06/15(水) 20:53:24.63 ID:+qrDv0je0
志希「フレちゃん、良い質問ですねぇ。実は誕生花はひとつじゃないんだよ。日によって違うけど数種類、多いと10種類以上ある日もあるよー」

志希「その誕生花の中からサイネリアを選んだのは、やっぱり花言葉かにゃー?」

凛「志希は花言葉まで知ってるみたいだね。うん、そういうこと」
以下略



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