過去ログ - 如月千早というアイドル
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28:名無しNIPPER[saga]
2016/06/18(土) 00:08:06.35 ID:T0e2GBAc0


小鳥「……ごめんね、千早ちゃん」

千早「? どうして小鳥さんが謝るんですか?」

小鳥「私が、ちゃんといつも通りの時間に来ていたら、きっと、千早ちゃんを迎えてあげられたわ」

千早「そんな、私が勝手に早く来ただけで……」

小鳥「ううん。千早ちゃんに寂しい思いをさせたのは、間違いないから」

千早「そんなこと……」

小鳥「ねぇ、千早ちゃん」

千早「……はい」

小鳥「私もね、一人暮らしをしているの。やっぱり寂しい時もあるし、悲しい夢を見ることだってあるわ。千早ちゃんの気持ち、少しは分かる気がする」

千早「……」

小鳥「でも、ここに来れば、みんながいる。いつも元気で、楽しくて……ふふ、たまに元気過ぎることもあるけど、そんなみんなと一緒にいると、寂しい気持ちなんて、どこかに飛んでいっちゃうの」

千早「……分かる気がします」

小鳥「私はね、千早ちゃん」

千早「はい」

小鳥「みんなに、ただいまって言って欲しいし、おかえりって返してあげたい。ただいまって言いたいし、おかえりって返して欲しい」

千早「……はい」

小鳥「ただの仕事上の繋がり……端から見れば、そうかもしれない。でも、私は、それ以上の関係でありたいと思っているの。……おかしいと思う?」

千早「いえ、そんなこと! その……とても、素敵なことだと思います」

小鳥「ふふ、ありがとう。だからね、その……あれ? 何が言いたかったんだっけ?」

千早「くすくす」

小鳥「ごめんね、何だかしまらなくて。だから、つまり……」

千早「ふふ、大丈夫ですよ、音無さん。十分、伝わりましたから」

小鳥「そ、そう?」

千早「はい。だって、もう、寂しくありません」

小鳥「……そっか、それなら、良かったわ」

千早「ありがとうございます、音無さん」

小鳥「いえ、千早ちゃんのためになったのなら良かったわ」

千早「……あの、音無さん」

小鳥「うん?」

千早「また、こうやって、早めに出て来てもいいですか?」

小鳥「ええ、もちろんよ! ……また、二人でこっそり秘密のお話をしましょう?」

千早「ふふ、その時はお願いします」





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