過去ログ - 【モバマスSS】時には、プリンの話を
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22:名無しNIPPER[sage]
2016/06/21(火) 12:00:03.34 ID:+9gRnghD0
otu



23: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/06/22(水) 20:31:23.99 ID:o4RrAbdp0
===

 大きくあけ放たれた窓からそよそよと風が吹き込むと、レースのカーテンが柔らかな日差しを纏ってゆらゆら揺れて。
 小鳥たちの楽し気なさえずりに混じって、遠くからセミの鳴き声も聞こえて来る。
 
以下略



24: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/06/22(水) 20:32:47.45 ID:o4RrAbdp0
 
「えっと、業者さんから貰った見積もりの金額がこれで……それから、新しく来る子の部屋割りも……あっ」

 気がつけば報告用の枠内はみっちりと文字で埋め尽くされ、それでもなお書き記さねばならぬ問題は山積みで。
 
以下略



25: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/06/22(水) 20:33:51.47 ID:o4RrAbdp0
 
『後任が決まるまでの僅かな間、代理として皆をまとめてくれるだけでいい! 頼りになるのは君だけなんだ!』

 そう言って事務所の社長に泣きながら頭を下げられた時は、驚きの余りつい引き受けてしまったが……
 あれからというもの、一向に後任がやって来る気配も無く、なし崩し的に美波が、管理人としての業務を行う始末。
以下略



26: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/06/22(水) 20:38:17.98 ID:o4RrAbdp0
 
 曰く、一日に一度は爆発音が鳴り響き、気づけば部屋の扉を超えて菌類による浸食が行われ、
 週に八度は真夜中の大宴会が開かれて、いつの間にやら業務用のアイスの冷蔵庫が設置され、

 調理の手伝いをしてくれる少女たちによって
以下略



27: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/06/22(水) 20:39:53.97 ID:o4RrAbdp0
 
 ハッキリと言って魔境。生半可な覚悟では、三日と持たず逃げ出したくなるほどトラブルだらけの寮であり、
 そのため管理人がころころ変わるので、とうとうついたあだ名が「人転がし寮」。

 美波自身、この事実を知ったときには狼狽えた。
以下略



28: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/06/22(水) 20:41:11.47 ID:o4RrAbdp0
 
 とはいえ、事務所の方も美波に全ての仕事を任せたわけではない。
 一人では大変だろうと、何人かの候補をサポート役として指名したのだが――。

「ハーイ、彼女! こっち向いて〜☆」
以下略



29: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/06/22(水) 20:42:49.57 ID:o4RrAbdp0
 
「はーいそれじゃあ、次はこっちに目線ちょーだい? そうそうそんな感じ……って」

 片目をつぶり、両手で作ったのぞき窓の中に美優の顔を捉えたフレデリカの言葉が詰まる。
 
以下略



30: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/06/22(水) 20:48:59.65 ID:o4RrAbdp0

 美波の発した一言が余りにも冷たいものだったので、フレデリカの背筋にゾクリとした緊張が走った。
 
 かといって、こうして美波に厄介な絡まれ方をしていることが悩みだとは、本人に対して口が裂けても言えず。
 
以下略



31: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/06/22(水) 20:52:05.24 ID:o4RrAbdp0

 そう言って美波は天使のように微笑むと、

「と、いうわけで……フレデリカちゃん。他には? 他には?」

以下略



32: ◆Xz5sQ/W/66[sage]
2016/06/22(水) 20:53:12.34 ID:o4RrAbdp0
ここまで。


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