過去ログ - 【モバマスSS】時には、プリンの話を
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12
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◆Xz5sQ/W/66
[sage]
2016/06/19(日) 02:04:34.55 ID:wjFhQvEZ0
ここまで。
13
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/06/19(日) 13:06:26.72 ID:9er7d+Vwo
期待
14
:
◆Xz5sQ/W/66
[saga]
2016/06/20(月) 22:34:13.29 ID:aLv2JTSx0
===
「あのぅ、蘭子ちゃん……怒ってます?」
部屋に置かれたテーブルの横、正座したまゆが、おずおずといった様子で蘭子にそうたずねると、
以下略
15
:
◆Xz5sQ/W/66
[saga]
2016/06/20(月) 22:36:53.99 ID:aLv2JTSx0
とはいえ、それ自体はまゆと同室になってからというもの、すっか見慣れた朝の風景と言えるものだった。
実を言えばこのまゆという少女、事務所に来てからほぼ毎日、
朝早くから台所に立っては担当のプロデューサーの為に愛妻弁当ならぬアイドル弁当を作っているのである。
以下略
16
:
◆Xz5sQ/W/66
[saga]
2016/06/20(月) 22:37:58.81 ID:aLv2JTSx0
「はやる気持ちを抑えられなくて、手近な人に味見をしてもらいたくなっちゃったんです」とはまゆの弁だが、このような体験
――要するに、寝ている最中に口の中へ異物を入れられて起こされる体験だ――を蘭子が経験するのは、これで三度目。
以下略
17
:
◆Xz5sQ/W/66
[saga]
2016/06/20(月) 22:41:44.63 ID:aLv2JTSx0
「ほ、本質は其処で無い! 深紅の絆を見る者よ、我に二度も悠久の花園を見せようと言うのか!?」
(も、問題はそこじゃありません! まゆさんは、二回も私にお花畑を見せるつもりなんですか!?)
そう、蘭子が顔を真っ赤にして言うように、前回の煮物は特に酷かった。
以下略
18
:
◆Xz5sQ/W/66
[saga]
2016/06/20(月) 22:43:53.99 ID:aLv2JTSx0
「ねぇ、どうです? 美味しかった? それともイマイチ?
私としてはちょっと酸っぱくなりすぎたかなって思ったけれど、その方が味が誤魔化せ――隠し味が、引き立つかなって」
両手を合わせ、うっとりとした表情で語るまゆ。
以下略
19
:
◆Xz5sQ/W/66
[saga]
2016/06/20(月) 22:45:08.29 ID:aLv2JTSx0
「……どうしました、蘭子ちゃん。顔色が悪いですよぉ?」
咄嗟にうつむき、強く口を噛みしめることでその感覚をやり過ごした蘭子だったが、
そんな自分のことを心配そうに覗き込む、まゆの顔と視線が合った。
以下略
20
:
◆Xz5sQ/W/66
[saga]
2016/06/20(月) 22:47:23.67 ID:aLv2JTSx0
きっと、恐らく、いや、多分。いくら彼女が「変わってる」とはいえ、
先ほど自分の脳裏に浮かんだイメージのようなことは、いくらなんでもしてないハズだ。
……と、言うよりも、するハズがないだろうと笑顔で否定して貰いたかった。
以下略
21
:
◆Xz5sQ/W/66
[sage]
2016/06/20(月) 22:48:24.15 ID:aLv2JTSx0
蘭子語辞典が欲しいと思う今日この頃。ここまで。
22
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/06/21(火) 12:00:03.34 ID:+9gRnghD0
otu
23
:
◆Xz5sQ/W/66
[saga]
2016/06/22(水) 20:31:23.99 ID:o4RrAbdp0
===
大きくあけ放たれた窓からそよそよと風が吹き込むと、レースのカーテンが柔らかな日差しを纏ってゆらゆら揺れて。
小鳥たちの楽し気なさえずりに混じって、遠くからセミの鳴き声も聞こえて来る。
以下略
24
:
◆Xz5sQ/W/66
[saga]
2016/06/22(水) 20:32:47.45 ID:o4RrAbdp0
「えっと、業者さんから貰った見積もりの金額がこれで……それから、新しく来る子の部屋割りも……あっ」
気がつけば報告用の枠内はみっちりと文字で埋め尽くされ、それでもなお書き記さねばならぬ問題は山積みで。
以下略
25
:
◆Xz5sQ/W/66
[saga]
2016/06/22(水) 20:33:51.47 ID:o4RrAbdp0
『後任が決まるまでの僅かな間、代理として皆をまとめてくれるだけでいい! 頼りになるのは君だけなんだ!』
そう言って事務所の社長に泣きながら頭を下げられた時は、驚きの余りつい引き受けてしまったが……
あれからというもの、一向に後任がやって来る気配も無く、なし崩し的に美波が、管理人としての業務を行う始末。
以下略
26
:
◆Xz5sQ/W/66
[saga]
2016/06/22(水) 20:38:17.98 ID:o4RrAbdp0
曰く、一日に一度は爆発音が鳴り響き、気づけば部屋の扉を超えて菌類による浸食が行われ、
週に八度は真夜中の大宴会が開かれて、いつの間にやら業務用のアイスの冷蔵庫が設置され、
調理の手伝いをしてくれる少女たちによって
以下略
27
:
◆Xz5sQ/W/66
[saga]
2016/06/22(水) 20:39:53.97 ID:o4RrAbdp0
ハッキリと言って魔境。生半可な覚悟では、三日と持たず逃げ出したくなるほどトラブルだらけの寮であり、
そのため管理人がころころ変わるので、とうとうついたあだ名が「人転がし寮」。
美波自身、この事実を知ったときには狼狽えた。
以下略
28
:
◆Xz5sQ/W/66
[saga]
2016/06/22(水) 20:41:11.47 ID:o4RrAbdp0
とはいえ、事務所の方も美波に全ての仕事を任せたわけではない。
一人では大変だろうと、何人かの候補をサポート役として指名したのだが――。
「ハーイ、彼女! こっち向いて〜☆」
以下略
29
:
◆Xz5sQ/W/66
[saga]
2016/06/22(水) 20:42:49.57 ID:o4RrAbdp0
「はーいそれじゃあ、次はこっちに目線ちょーだい? そうそうそんな感じ……って」
片目をつぶり、両手で作ったのぞき窓の中に美優の顔を捉えたフレデリカの言葉が詰まる。
以下略
30
:
◆Xz5sQ/W/66
[saga]
2016/06/22(水) 20:48:59.65 ID:o4RrAbdp0
美波の発した一言が余りにも冷たいものだったので、フレデリカの背筋にゾクリとした緊張が走った。
かといって、こうして美波に厄介な絡まれ方をしていることが悩みだとは、本人に対して口が裂けても言えず。
以下略
31
:
◆Xz5sQ/W/66
[saga]
2016/06/22(水) 20:52:05.24 ID:o4RrAbdp0
そう言って美波は天使のように微笑むと、
「と、いうわけで……フレデリカちゃん。他には? 他には?」
以下略
32
:
◆Xz5sQ/W/66
[sage]
2016/06/22(水) 20:53:12.34 ID:o4RrAbdp0
ここまで。
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