過去ログ - 【モバマスSS】欲しがりありすのおねだり奮闘記A−SIDE
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3: ◆Q/Ox.g8wNA[sage saga]
2016/06/24(金) 07:10:20.89 ID:Vecv5KXU0
次々に祝いの言葉を投げてくれるアイドル達の手を、一人一人握り返しながらお礼を言っていると、一人の少女が私の目の前に立った。

「美優さん…、ご結婚おめでとうございます」

そう言ったのは年少組のアイドルの一人、橘ありすちゃんだった。


「あ…ありすちゃん…、ありがとう…ね?」

ぎこちなく挨拶を返した私は、自分の内心が相手に伝わらない様に取り繕うのに必死だった。


と言うのも、私三船美優はこの少女、橘ありすが如何しようもない位に苦手だった。


もちろんありすちゃんが私に何かした訳ではない。


もし彼女と同年代だったら、この年齢でトップアイドルの一角に輝く程の容姿と才能に恵まれた彼女に、嫉妬の一つでも覚えたかもしれない。

だが、下手したら親子ほどの歳の差である。
そんな感情はとても湧いて来なかった。


ただ私がありすちゃんを苦手なのは、私の勝手な感情。

私の幼い頃の、暗い暗い水底に沈んだある出来事の所為だった。




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