過去ログ - めぐみん「行ってらっしゃい、ゆんゆん」ゆんゆん「またね、めぐみん」
1- 20
13: ◆xW69XHZIXl2A[saga]
2016/06/24(金) 21:05:36.09 ID:OmZmP1SP0
  *  *  *


「ふぅー。今日はこれくらいかな……」

 そろそろ夕方になる。
 ずっとモンスターを討伐していたゆんゆんに疲れが見えてきた。

「かなり倒しましたね。どうです、レベルは上がりそうですか?」

「うーん。まだかかるかも……」

 それもそうだ。

 そもそも駆け出し冒険者の街アクセルで、レベル89の高レベル冒険者がレベル上げをする事自体が間違っているのだ。


「明日にしましょうか。もうゆんゆんも疲れているようですし」

「ううん。もうちょっと頑張る。できれば今日のうちにレベル90になっておきたいの」

「区切りがいいから90になりたいのでしょう? だったらそんなに焦らなくても」

「そ、そうなんだけど…………あっ!」

 ゆんゆんが私の後ろの方を見て声を上げる。
 つられて私も同じ方向を見るとそこには、テクテクと可愛らしい姿で歩いてくるカモネギがいた。


「レアモンスターで高経験値のカモネギがいますね。そういえば、もともと私が爆裂魔法を覚える事ができたのも、あのモンスターのお陰と言えばお陰でしたね。せっかくですし、一匹うちで飼いますか?」

 懐かしいモンスターだ。
 このモンスターのお陰で爆裂魔法を覚える事ができたのだ。
 もし、このモンスターと出会っていなければ、私は普通に上級魔法を覚えていただろう。

 と、私が感慨にふけっていると。

「キュッ!」

 ゆんゆんの手で絞ったカモネギが、小さな悲鳴を上げて動かなくなっていた。


「え?めぐみん何か言った? あっ、それよりレベル! レベルが上がったわ! これで90! ついに90になったわよ!」

 あの可愛いカモネギを躊躇なく討伐するゆんゆんに、時の流れって恐ろしいですねと言いながら拍手を送る。

「ありがとう! ありがとうめぐみん! これでようやく90だわ!」

 ぴょんぴょんジャンプをしながら喜ぶゆんゆん……。
 そんなに90が嬉しいのだろうか?

 そもそも魔王を討伐した時ですら、レベル40だったのに、なんでここまでレベルを上げたのだろうか?

 私の頭には疑問ばかりだったが、あまりにも無邪気に喜ぶゆんゆんを見て、どうでもよくなってしまった。


「では、日も落ちますし、街に帰りましょう。今晩はカモネギを料理しましょうか」

「うん♪」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
49Res/51.57 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice