過去ログ - めぐみん「行ってらっしゃい、ゆんゆん」ゆんゆん「またね、めぐみん」
1- 20
19: ◆xW69XHZIXl2A[saga]
2016/06/24(金) 21:18:17.85 ID:OmZmP1SP0
  *  *  *


「ねえ、めぐみん。聞きたい事があるんだけど」

 また質問ですか……と言おうとしたが、ゆんゆんが真剣な顔で聞いてきたので、こちらも真剣に返す。

「いいですよ。話してください」


「めぐみんは将来どうするつもり?」

「爆裂魔法を撃ち続ける……という事を聞きたいのではないのですよね?」

「えーとね、その……お金とかどうするの? リッチーでも食事を取る必要があるでしょう?」

 本来リッチーは食事を取る必要はない。
 なぜなら餓死することがないから。

 ……でも、お腹が減ったら精神的に疲れるし、やっぱり食事という習慣が身に付いているから、食事をとりたくなる。

 というか、食事がとれない生活なんて嫌だ。

「食事以外にも服とか光熱費とか、生活するのにお金は必要不可欠だと思うんだけど……」

 と、ゆんゆんが続ける。

 確かにずっと生き続ければ、服だって劣化するし、住むところも必要だ。

 この屋敷だって持ち主は私ではなく不動産屋だ。
 一応、魔王討伐のお礼という事で、ある程度長く住ませてくれるようだが、将来住めなくなる可能性もある。


「お金ですか……。まぁ、最悪ウィズのお店でバイトしますよ。簡単な魔道具なら作れますし」

「バイト……バイトかぁ……。でもウィズさんのお店でバイトは……」

 ゆんゆんが微妙な声を上げる。
 言いたい事はわかっている。
 ウィズ魔道具店は儲かっていない。
 バイト一人雇う余裕すらないだろう。


「そうだ!そうですよ。そもそも私は冒険者。依頼をこなせばいいだけじゃないですか」

「爆裂魔法を使ったら動けなくなるのに?」

「ふふふふ。今はレベルが上がったおかげで、一発撃っても歩いて帰るぐらいはできるんですよ」

 私が胸を大きく張って得意げに言う。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
49Res/51.57 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice