過去ログ - めぐみん「行ってらっしゃい、ゆんゆん」ゆんゆん「またね、めぐみん」
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[saga]
2016/06/24(金) 21:18:17.85 ID:OmZmP1SP0
* * *
「ねえ、めぐみん。聞きたい事があるんだけど」
また質問ですか……と言おうとしたが、ゆんゆんが真剣な顔で聞いてきたので、こちらも真剣に返す。
「いいですよ。話してください」
「めぐみんは将来どうするつもり?」
「爆裂魔法を撃ち続ける……という事を聞きたいのではないのですよね?」
「えーとね、その……お金とかどうするの? リッチーでも食事を取る必要があるでしょう?」
本来リッチーは食事を取る必要はない。
なぜなら餓死することがないから。
……でも、お腹が減ったら精神的に疲れるし、やっぱり食事という習慣が身に付いているから、食事をとりたくなる。
というか、食事がとれない生活なんて嫌だ。
「食事以外にも服とか光熱費とか、生活するのにお金は必要不可欠だと思うんだけど……」
と、ゆんゆんが続ける。
確かにずっと生き続ければ、服だって劣化するし、住むところも必要だ。
この屋敷だって持ち主は私ではなく不動産屋だ。
一応、魔王討伐のお礼という事で、ある程度長く住ませてくれるようだが、将来住めなくなる可能性もある。
「お金ですか……。まぁ、最悪ウィズのお店でバイトしますよ。簡単な魔道具なら作れますし」
「バイト……バイトかぁ……。でもウィズさんのお店でバイトは……」
ゆんゆんが微妙な声を上げる。
言いたい事はわかっている。
ウィズ魔道具店は儲かっていない。
バイト一人雇う余裕すらないだろう。
「そうだ!そうですよ。そもそも私は冒険者。依頼をこなせばいいだけじゃないですか」
「爆裂魔法を使ったら動けなくなるのに?」
「ふふふふ。今はレベルが上がったおかげで、一発撃っても歩いて帰るぐらいはできるんですよ」
私が胸を大きく張って得意げに言う。
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