過去ログ - モバP「遅く起きた朝は」
1- 20
5:名無しNIPPER[saga]
2016/06/24(金) 22:23:08.93 ID:EdrVsbEMo


言われて朝食を改めると、確かに菜々の作りではない。


トーストは上手く焼けているものの、卵焼きは焦げているのと半生でとろけている物が一つずつ、サラダの野菜は甘く見ても乱雑に切られている。


極め付けに、テーブルの中央には大きめのボウルにアイスが山盛りになっている。


「あー……成る程、わかった。どこにいる?」


「ついさっきまで待ってたんですけどね。洗濯が終わったから、いつ起きるかわからないし先に干してくるって……」


「呼んでくる」


聞き終わらないうちにそう答える。


「先に食べててくださいって言ってましたよー」


後ろからそんな言葉が聞こえたような気がするが、聞こえない、知らない。オレ、ウサミン語、ワカラナイ。


良い天気だ。空が高く、青い。雲は無いが、屋上には真っ白なシャツが心地良い風に吹かれ、翻っている。


音を立てないようにそっとドアを開けると、鼻歌が小さく聞こえる。いた。


薄い水色のワンピースに、赤いエプロンがよく映える。


普段はほったらかしの金髪が、肩のところで結ばれている。菜々がやったのか? 後でジュースを奢ってやろう。


しばし眺めていると、向こうもこちらに気付いたようで、ふりふりと手を振ってくる。


何も言わずに見とれていたのが何だか気恥ずかしくなり、照れ隠しに少し大きめの声を出す。


―――ライラ!




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
20Res/13.00 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice