6:名無しNIPPER[saga]
2016/06/24(金) 22:24:00.78 ID:EdrVsbEMo
「おはようございますですよー」
ああ、おはよう。とてとてとこちらに近づいて来る、くりくりとした青い瞳に吸い込まれそうになる。
「朝ごはんはもう食べたですか?」
問いかけと同時に頭を傾ける仕草が可愛くて、思わず笑みが漏れる。
「いや、まだだ。せっかくライラが作ってくれたんだし、一緒に食べようと思って」
「わざわざ呼びに来てくれたですか? やはりアナタは良い人ですねー」
すぐ終わらせますですよ。そう言ってにへらと笑い、作業に戻る。何とは無しに見ていたが、ライラが思いついたように声をかけてきた。
「すみません、お手伝いをして欲しいのですよ」
「ん? ああ、構わないよ、もちろん」
「おー、助かりますです」
少し恥ずかしそうにはにかみながら言う。
「ライラさんでは届かないのですよ」
うーん、と唸りながら背伸びをしてみせる。背が低い方ではないが、寝具用の高い物干し竿には、ようやく指先が届くかどうか、といったところだ。
「一応、踏み台もあるんだけどな」
「はいです、使おうと思っていたですが……」
ちらりと踏み台に目をやり、恥ずかしそうに続ける。
「せっかくですから、共同作業、したいです」
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