過去ログ - 高垣楓「二分二十秒の気持ち」
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45: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/06/25(土) 23:20:13.35 ID:9gikU85z0
 楓「麺のかたさ加減とか、食べるペースとか、食べる時間帯とか、そういうことを誰に気を遣うでもなく、気ままに食べられるところもカップ焼きそばの良いところだと、私は思います」

 楓「それって、私みたいに友達を作るのが下手っぴで、一人で行動しがちな人間とか、普段、周りのひとに振り回されているようなひとにとっては、嬉しいと思うんです」

 楓「だから、意外に幸子ちゃんみたいなタイプがハマっちゃうんですよ」
以下略



46:名無しNIPPER[sage]
2016/06/25(土) 23:20:21.05 ID:LQTeFj3do
(お湯冷めちゃうのでは)


47: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/06/25(土) 23:22:42.31 ID:9gikU85z0
 P「……今更ですけど、食生活は大丈夫ですよね?」

 楓「……はい?」


以下略



48: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/06/25(土) 23:24:54.04 ID:9gikU85z0
 楓「……そりゃあ、モデルのお仕事を始めるにあたって上京してきたときは、初めての一人暮らしでしたし、自炊も下手っぴでした」

 楓「そんなときにお世話になったのがカップ焼きそばで、当時の私がその味にハマってしまったと、言えないこともありません」

 楓「いままで片手で数えられるぐらいの回数しか食べたことがなかったのに、ちょーっと集中的に食べすぎた時期もあったかもしれません」
以下略



49: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/06/25(土) 23:25:55.23 ID:9gikU85z0
 楓は、んんっ、と大きく咳払いをして、

 楓「あのですね」


以下略



50: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/06/25(土) 23:27:25.58 ID:9gikU85z0
 楓「……でもですね」

 急に楓の声が、消え入るようなものになる。

 楓「アイドルになっていなくて、あのままモデルを続けていたら、いまもまだ私は一人のままだったかもしれません」
以下略



51: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/06/25(土) 23:33:45.35 ID:9gikU85z0
 楓「誰かを幸せにして、自分も幸せになれるこの仕事が好きです」

 楓「色んなアイドルがいて、お互いを認め合えるこの事務所も好きです」

 楓「毎日が充実していて、まるで夢みたいで、」
以下略



52: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/06/25(土) 23:35:01.95 ID:9gikU85z0
 P「だから、一緒に乾杯しましょう」

 楓「でも、なにに?」

 困惑した表情で、楓はプロデューサーに尋ねた。
以下略



53: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/06/25(土) 23:35:50.66 ID:9gikU85z0

 P「楓さん、他ならないあなたに」

 そう言ってプロデューサーは、屈託のない笑みを浮かべた。



54: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/06/25(土) 23:37:40.77 ID:9gikU85z0
 P「移籍したてのあなたは、どこか息苦しそうでした。あんまり自分を出さない印象もあって、なんとなく遠慮がちで」

 P「うちのアイドル達の多くは、うるさ、元気なひとが多いから、だから、ちょっとだけ心配でした」

 P「でもそれは杞憂だった。いまや楓さんも、うるさ、いやまあ、アイドルを楽しんでいただけているようで」
以下略



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