過去ログ - 【グリモア】南智花「転校生さんが重体になった」
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6: ◆7SHIicilOU[saga]
2016/06/28(火) 10:54:51.36 ID:jAY1GMt5o

―――

「てぇーい!」

 みちるの身体からストリーマーの様に細い魔力の筋が伸び、
その後みちる自身の最大容量にほど近い魔力が追いすがる。

「―――!」

 四足歩行のその胴体ど真ん中。
送り込まれた魔力がエネルギーに変換されて爆発四散する。
色んな人とクエストへ行ったけれどやっぱりみちるの威力はおかしい。
威力に差はあれどホワイトプラズマと同じ理論で魔法を使っていると言われるだけはある。

「どんどん行くよー!」

 爆音、爆音。魔力を送り込む端から使われていく。
この感覚をわかりやすく他の物に例えるなら穴の開いた容器に水を注ぐ行為に近い。
人によって容器のサイズと底に空いた穴の大きさが違うから
溢れないように、それでいて途切れないように魔力を送りこむのは意外と繊細な作業だったりする。
特にみちるの様に容器が小さめの上馬鹿デカい穴が空いてると大変だ。
なにせちょっと量を加減すると戦闘不能になっちゃうんだもの。

「……」

 ちらりと周囲を伺う。話に聞いていたのは四体。
ウチ一体はつかさが担当しているのがここからでも見える。
分断したとは言ってもさほど距離はないらしい。
単にまとまってると全部つかさが相手取ろうとするばかりか、
援護しようとする魔法使いまで敵視するから少し離しただけのようだ。

 そして一体はここ。少し西に外れたところで歓談部と天文部が一体を抑えている。
ギリギリ魔力譲渡が届くエリアで、卯衣も参加しているのか時折大樹の上を光が飛んでいるのが見える。
そしてもう一体は精鋭部隊が戦っているらしい。


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