20:名無しNIPPER[saga]
2016/07/01(金) 00:24:07.23 ID:gbwV73Yk0
「ただいま……あれ? 朋だけ?」
事務所に帰ってきたのは海。
21:名無しNIPPER[saga]
2016/07/01(金) 00:25:31.89 ID:gbwV73Yk0
朋が、少しずつ、言葉を紡ぐ。
海は、時折、相槌をはさみながら話を聞く。
22:名無しNIPPER[saga]
2016/07/01(金) 00:26:19.40 ID:gbwV73Yk0
――――――――――
「あー……なるほどね……」
23:名無しNIPPER[saga]
2016/07/01(金) 00:27:23.33 ID:gbwV73Yk0
海が返答に困っていることが、手に取るようにわかる。
自分はなんて面倒な人間なのだろう。と思いながら、俯くしかない。
24:名無しNIPPER[saga]
2016/07/01(金) 00:27:52.11 ID:gbwV73Yk0
「で、でも、いい機会なんじゃないの?」
え?
25:名無しNIPPER[saga]
2016/07/01(金) 00:28:39.41 ID:gbwV73Yk0
「――1回、占いから離れてみても――」
26:名無しNIPPER[saga]
2016/07/01(金) 00:29:46.09 ID:gbwV73Yk0
誰が悪い、というわけではない。
ただ少し、タイミングが悪かっただけ。
27:名無しNIPPER[saga]
2016/07/01(金) 00:30:17.14 ID:gbwV73Yk0
「やめて……」
「……え?」
28:名無しNIPPER[saga]
2016/07/01(金) 00:31:27.84 ID:gbwV73Yk0
思わず、溢れてしまった言葉。
違う。
29:名無しNIPPER[saga]
2016/07/01(金) 00:32:11.45 ID:gbwV73Yk0
占いをずっと信じてきた。
いつの間にか、そんな自分にくだらないプライドを持っていたらしい。
30:名無しNIPPER[saga]
2016/07/01(金) 00:32:38.97 ID:gbwV73Yk0
「ごめん、あたし……帰るね」
「あ、朋……」
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