8: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/07/01(金) 23:05:41.46 ID:3M5gfQWJ0
飛鳥「実を言えば、梨沙から同じ相談をされてね。こと贈り物に関しては有用な知識を持ち合わせていなかったから、相談しに来たというわけさ」
P「へえ、あいつがプレゼントを」
当の本人はダンスレッスンの真っ最中で、いまごろスタジオでへばっているころだと思う。
9: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/07/01(金) 23:07:03.68 ID:3M5gfQWJ0
P「相手が親父さんだとしたら、趣味に限らなくても、仕事でよく使うものとか、日用品とかでもいいんじゃないか?」
飛鳥「と、いうと?」
P「ネクタイとかハンカチとか。そういうのでも喜ぶんじゃないかってこと」
10: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/07/01(金) 23:08:13.19 ID:3M5gfQWJ0
飛鳥「たとえば、さ」
エナドリの空き瓶を捨てる為にゴミ箱に向かう途中で、声がかかる。
P「うん?」
11: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/07/01(金) 23:09:34.17 ID:3M5gfQWJ0
飛鳥「そういうプレゼントって、プロデューサーや……ボクのプロデューサーが貰っても、嬉しかったりするのかい?」
12: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/07/01(金) 23:10:59.75 ID:3M5gfQWJ0
思わず振り返ると、どこか緊張したように彼女がこちらを見ている。
飛鳥「……あくまで好奇心から、尋ねているんだけど」
13: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/07/01(金) 23:12:06.74 ID:3M5gfQWJ0
思わず彼女が笑みをこぼした。
飛鳥「それは言いすぎじゃないのかい?」
P「さあてね、どうだか」
14: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/07/01(金) 23:13:07.29 ID:3M5gfQWJ0
それから、再び自分のデスクについて、仕事を始める。
飛鳥「……ありがとう」
15: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/07/01(金) 23:14:18.98 ID:3M5gfQWJ0
携帯を取り出して、メッセージアプリを起動する。
飛鳥のプロデューサーとのメッセージ欄に、「貸し一つな」とだけ入力して、
16: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/07/01(金) 23:16:20.25 ID:3M5gfQWJ0
「贈ることに意味があるから、プレゼントはなんでもいいって、彼はそう言っていたよ」
「うーん……なんでもいいっていうのはアイツの言いそうなことだけど、結局ヒントはなにもないのよね」
「趣味に限らなくても、仕事でよく利用するものや、日用的に使うものでもいいって」
17: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/07/01(金) 23:18:01.43 ID:3M5gfQWJ0
二人のユニットの次のライブを企画して、会場の規模をおさえて、動員数や具体的なライブの流れを練って……
相変わらず忙しい日々は続いていた。死ぬほど充実はしている。
18: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/07/01(金) 23:18:49.07 ID:3M5gfQWJ0
P「ここからだとお前の家の方が近いんだぞ? 直帰してもいいのに、なんでまた事務所に戻るなんて言うんだ?」
梨沙「忘れ物をしてるのよ」
すげない返事。
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