過去ログ - 吹雪「はやく辞めてくださいよ司令官」 提督「吹雪さんこそ」
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59: ◆36ujqGfUl2[sage saga]
2016/08/07(日) 03:15:49.61 ID:iVZ+XxqT0
 ベッドで寝ていた親潮が目覚めようとしている。ゆっくりと開く、天井を見つめる、ぼんやりとした虚ろな瞳。
 初月は、胸の中にたまらないものを感じる。

「私……生きてる」
「おはよう。親潮」

 初月の声に、親潮が顔だけを向ける。初月はなんとか笑顔のようなものを作ってみせた。
 しかし、親潮は挨拶を返すこともなく、無表情で身体を起こす。
 初月が見たことが無い親潮だった。朝はいつも初月よりも早く起きていて、自分の目覚めに明るい挨拶を送ってくれる少女なのだ。
 初月はすぐにベッドから降りて親潮のベッドに向かう。その側の床にひざをついて、彼女の肩に手を回した。その体をいつもよりも冷たく感じる。親潮が流した汗が冷えていた。

「大丈夫か、親潮」
「……。私、生きてるんですね」


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